【国際関係学部】模擬EU2024に国際関係学部生が参加しました!(前編:EU代表部訪問と本番までの準備などを紹介)
2024.11.08
この記事では、模擬EUの概要と本番に向けての準備、駐日EU代表部訪問について、参加した3人の学生で紹介します。
国際関係学部3年次 杉 旺城
国際関係学部2年次 木本 恵理香
国際関係学部3年次 土生田 将伍
模擬EUの概要
模擬EU(MEU)は、世界各地で実施されているEUの教育プログラムで、参加学生がEU27加盟国の各国代表と欧州委員会の役割を演じ、国際社会全体にとって深刻な課題である気候変動に関して、EUとしての新しい法案の提案から交渉、決定までを行う取り組みです。実際に政策決定過程を体験することによって、EU の仕組みについてより深く理解することができます。日本で行われるのは2回目で、昨年の東京大学に続き、今年は奈良女子大学で開催されました。
本番に向けての準備
6月に最初のミーティングがあり、4カ月間の準備期間を経て本番に至りました。最初のミーティングでEUの概要について説明を聞き加盟国や欧州委員会の代表の担当が割り振られました。私は希望していたルーマニア代表として選ばれました。私はルーマニア出身なので、とても嬉しかったです。2回目のミーティングではEU加盟国の政策動向に関する説明を受けた後、移民などの政策に関するワークショップを行いました。
8月と9月に二回のリハーサルを行いました。リハーサルのために各国の気候変動対策に対するスタンスや基礎情報をまとめたポジションペーパーを作成し、調査する必要がありました。インターネットなどでの調査に加えて、ルーマニアでのGreen Peaceのインタビューなども行いより詳細な情報を得ることができました。2回のリハーサルを通して、本番で議論する議題等を決定する必要がありました。再エネや水素に関する議題が上がりましたが、最終的には「運輸部門における脱炭素化」が議題となりました。またリハーサルなどの場だけではなく、加盟国間での交渉もたびたび持たれました。ルーマニアは「共同配送」を提案し、この案を推進するためにブルガリアやクロアチアなどをはじめとした東欧諸国やスウェーデンなどの北欧諸国と交渉を行いました。
最終的にこの案での合意は実現できませんでしたが、EU諸国間の交渉や政策立案の過程や交渉を円滑に進めるための方法などの実践を通して学ぶことができたためとても良い経験となりました。また担当国や EUの調査を通して、多角的な視点で物事を考察するよい機会となりました。そしてこれまで学部内などでえられた知識を実践的に活用できたことによって、今後の学びの励みとなりました。
駐日欧州連合代表部訪問
模擬EUのプログラムの⼀環として、9⽉6⽇には東京に位置する駐⽇欧州連合(EU)代表部を訪問しました。駐⽇EU代表部は主に政策分野について、EU加盟国27カ国を代表して⽇本と折衝を⾏っている機関です。駐⽇EU代表部訪問では、午前にEU構成国⼤使館の担当者の方々とランチセッションを⾏いました。オランダやアイルランド、イタリアをはじめとする加盟国の⼤使館員やEU代表部の皆さんとともに、今年の模擬EUのトピックである気候変動対策についての現状や、その他のヨーロッパ各国に関する事象について昼⾷を交えながらお話しをしました。昼⾷にはヨーロッパ各国の料理が提供され、⼤使館の皆さんともヨーロッパのさまざまな話題についてフランクな形でお話しでき、ランチセッションは⾮常に温かい雰囲気でした 。
さらに、本番までの期間中は、Discordを利用して、多国間で意見交換や交渉、提案などが行われ、国家間の非公式会談さながらの活発なやり取りが展開されていました。
本番までのリハーサルや駐日欧州連合代表部訪問の様子は以下の駐日欧州連合代表部Facebookでもご覧いただけます。
- #キャンパスフラッシュ
- #教育
- #在学生
- #受験生
- #模擬EU