【国際関係学部】日本英語模擬国連(JEMUN)2024 Conferenceで国際関係学部生が大活躍しました!

2024.08.05

7月13日から15日までの3日間、近畿大学で開催されたJapan English Model United Nations (JEMUN)2024に、国際関係学部の学生17名が参加しました。3カ月にわたる調査、準備、練習を重ね、団体で「POSITIVE IMPACT AWARD」を受賞しました。
JEMUNでは学生一人一人が1カ国の国の代表者として、与えられたテーマについてその国の観点から議論し、決議案を作ります。今回のテーマは、「Overtourism」でした。
また、3日間の会議はプレゼンテーションやディスカッション、議案の作成や議決に至るまで、すべて英語で行われます。

以下は、参加した3人の学生の声です。

大西 花怜 さん(国際関係学部3年次生)

まず1日目、午前中は各国におけるテーマについての問題点や、どんな政策が行われているのかについてプレゼンテーションを行いました。このプレゼンテーションは20秒の自動切り替えなので、少ない時間の中でいかに大切な情報を伝えきれるのかという点が難しかったです。午後は、このプレゼンテーションで集めた各国の問題点をもとに決議案を作成していきました。全ての国・人が取り組める決議案を出していくことに苦戦しました。

2日目は、決議案の修正をしていきました。抽象的な表現をさらに詳しくする、大きく内容を変更することも行いました。文章を注意深く読んで、少しでも気になる点があればみんなで議論するようにしました。

3日目は、最終的な決議案の可否を各国が投票しました。自分たちで3日間かけて作成した決議案ができた時は本当に達成感を感じました。

そして、KSUはLarge Positive Impact Awardをいただきました。この賞を取ることができたのは、十分な調査と情報量や、プレゼンテーションの質が高かったからだと思います。指導してくださったストレフォード先生をはじめ、みんなでとることのできた素晴らしい賞です。これからも誇りを持って、国際問題に目を向けながら日々の勉強に励もうと思います。

宮 詩音 さん(国際関係学部1年次生)

今回の活動を通して、私は周りの参加者との言語能力の差を実感しました。
JEMUNに参加する学生は様々な背景を持っています。中には、英語を母国語とする学生や、海外留学を経験した学生、独学で学んでいる学生もたくさんいます。私はまだ自分の意見をすらすらと主張することも困難で、周りの議論についていくことで必死でした。
特に難しかったのは、各国の議題に対する政策を立案した後、さらに他国との交渉を重ねて修正を加えていく段階です。政策に対する自国の立場としての要求を、英語でなかなかうまく表現することができず、歯がゆい想いをする場面が多くありました。しかし、会議の中で生じた疑問や、「もっとこうした方がいいのでは」と思う点については必ず質問をし、よりすべての国が賛同できる案を作り上げるため、積極的にコミュニケーションを取る姿勢を心掛けました。この3日間、周りの学生からたくさんの刺激を受け、吸収し、学びを得ることができたと感じます。
また、JEMUNを通して他の大学の学生と交流をする中で、かけがえのない友人もできました。様々な国や文化、言語の壁を越えて国際問題と真摯に向き合い、志を同じくする仲間と出会えたことは私にとって大きな財産です。とても貴重な経験をさせていただきました。

米田 幸輝 さん(国際関係学部4年次生)

今回はオーバーツーリズムについて話し合いました。オーバーツーリズムは人の行動が過剰になり、インフラが圧迫されたり、環境が破壊されたりするなどの問題が生じてしまいます。では、国際機関でどのような条文で締結をすると問題を解決できるでしょうか。この問題は難しく、大抵の場合、問題を起こすのは観光客の行動です。そして、オーバーツーリズムと一概に言っても、地域によって問題は大きく異なります。様々な立場である多くの国家が一律で合意しあう条文を作ることは難しいと考えました。
今回、私が担当した場所はインフラや宿泊施設に関する条文です。ホテル建設が狭い地域で大量に計画されることで地価が急上昇するケースがあります。この問題は京都市やスペインのバルセロナなどで発生しています。この問題に対して、今回の模擬国連で私が中心となり作った条文の一つは下のものです。

Invites Member States to set regulations to build new accommodations in areas with a high density of hotels or resorts
和訳) 加盟国に対し、ホテルやリゾートが密集する地域に新たな宿泊施設を建設することの規制を設けるよう要請する。

この条文があることで、国連加盟国は一つの地域に宿泊施設が密集することを防ぐ法律を作ることが期待できます。
今回、私はオーストリアの代表を担当させていただきました。オーストリアのウィーンでは未だオーバーツーリズムの問題は過剰に表れていませんが、潜在的に起こりうる状態です。また山間部にある小さな町、ハルシュタットでは「アナと雪の女王」の舞台に似ているとして小さな町に大量の観光客が訪れています。このオーバーツーリズムを止めるために、いかに条約にオーストリアが望む文脈を組み込めるか努力しました。

受賞おめでとうございます!
PAGE TOP