【外国語学部】ヨーロッパ言語学科 ドイツ語専攻の卒業生による講演会が開催されました
2024.10.29
2024年10月4日(金)にドイツ語専攻は本学の卒業生 藤本 祥恭氏(ドイツ・アウクスブルク大学正規学生)を講師に招き、昨年度に引き続き卒業生講演会を開催しました。
藤本 祥恭氏は、2020年3月に外国語学部 ヨーロッパ言語学科 ドイツ語専攻を卒業しました。学生時代にはドイツ語海外実習に参加してドイツ・フライブルク大学での短期留学も経験した藤本氏は、本学で身に付けた外国語能力を生かし、2021年4月から4カ月間オーストリア・グラーツ(Graz)での留学を経て、ドイツ・フランクフルト(Frankfurt am Main)を拠点とするサッカー関係の企業にてインターンシップ・就業を果たしました。その後、2023年4月アウクスブルク大学(Universität Augsburg)に見事正規入学を果たし、現在「外国語としてのドイツ語(Deutsch als Zweit- und Fremdsprache)」と「経済学(Volkswirtschaftslehre)」を学んでいます。
講演の内容
講演では、ドイツ語の学びを選択した理由がまず紹介されました。
サッカーがきっかけでドイツ語専攻に入学し、ドイツ語海外実習で訪れたフライブルク大学での鮮烈な体験から、ドイツ語を通じてもっとコミュニケーションをとりたいという思いが強くなったそうです。
その経験から、卒業後に再びドイツに行くことを決意したのですが、折悪く丁度コロナ禍が始まりました。
そのため、当時まだ日本からの渡航が可能であったオーストリアにまず渡り、そこからフランクフルトでのインターンシップや就業に道筋をつけることができました。そこでの業務は、
フランクフルトでの就業を経て、自分のやりたいことや好きなことを確信した藤本氏は、ドイツの大学でドイツ語を専門的に学ぶことを選択したと言います。ドイツで生活するだけでは本当のドイツ語力が身につかないと実感した藤本氏が、あえてドイツ人学生の中に飛び込んでいったエピソードは、多くの後輩たちに勇気と希望を与えました。
アウクスブルク市の紹介では、街の見どころや世界遺産、名物料理や飲み物といった旅行者向きの情報だけではなく、兵庫県の尼崎市と滋賀県の長浜市が姉妹都市であることや、年に一回Japanisch Frühlingsfest (日本祭り)なども開催されるといった、その地でしっかり生活をしている日本人留学生の視点からも街の魅力を数々の美しい写真と共に紹介してくれました。
さらにはドイツの大学に入学するまでの道のりや、自身が実践した効果的なドイツ語の学習方法などの話題は、実際に経験した人でなければ語ることができない内容でした。ドイツを活躍の舞台とする先輩の話に、学生たちも聞き入っていました。先輩の体験は、参加した多くの学生にとって近い将来への具体的なイメージを抱かせるものであったとともに、貴重な情報が得られた瞬間だったのではないかと思います。
その中でもアウクスブルク大学の紹介や、日本とドイツの大学の違い、特にドイツの大学・大学院での評価方法についての話などは、先輩が実体験に基づいて話をしているためなのか、普段の授業以上に大いに学生たちを刺激し、鼓舞したようでした。
また、ドイツの大学の特徴や海外からの留学生の数が話題になると、英語による講義や、アウクスブルク大学の学生全体の8.7%に当たる1618人が外国人学生であることなど、本学との類似点や共通点にも学生たちの関心は向いていったようです。
ドイツに留学し、おそらく焦りと不安もあった中で学んできたさまざまなことを拠り所としながら、時には大胆に、時には覚悟を決めて目の前の課題や試練に真っ向から取り組んでいる先輩を「エリート」という思いで見ていた学生も少なからずいたことでしょう。しかし、藤本氏の語る率直な体験は、喜びに満ち溢れた光り輝く瞬間ばかりではなく、むしろ自身の願いをどのように叶えていくべきかを一所懸命に考えていくといった、試行錯誤の連続であったことを物語っていました。
学生たちが藤本氏をより身近な存在として話を聞くことができたことは、質疑応答の時間によくわかりました。初めのうちこそ恥ずかしがっていた学生たちでしたが、自主的に次々と手をあげ、先輩に様々な質問をしました。聴衆一人一人が講演会を通じて確実に重要な何かを得た瞬間でした。少し長めに設定した質疑応答の時間でしたが、あっという間に予定の時間も過ぎてしまいました。
藤本氏は、講演会終了後も3月卒業後にドイツの大学への進学を目指す学生からの質問に快く応じ、親身になってアドバイスをしてくれていました。その姿には、よき先輩としての頼もしさに加え、貫禄すら感じられました。
本学で身に付けた外国語能力を生かし、ドイツでさらに勉学に勤しむ先輩の姿には参考になることが多かったと思います。
ぜひ皆さんも藤本氏の後に続いて、自分の夢を叶えていってください。Viel Erfolg!
サッカーがきっかけでドイツ語専攻に入学し、ドイツ語海外実習で訪れたフライブルク大学での鮮烈な体験から、ドイツ語を通じてもっとコミュニケーションをとりたいという思いが強くなったそうです。
その経験から、卒業後に再びドイツに行くことを決意したのですが、折悪く丁度コロナ禍が始まりました。
そのため、当時まだ日本からの渡航が可能であったオーストリアにまず渡り、そこからフランクフルトでのインターンシップや就業に道筋をつけることができました。そこでの業務は、
- 広報業務としてサッカードイツブンデスリーガのチームの日本語版アカウントの管理
- 翻訳業務
- 事務業務
- サッカー遠征や留学事業の企画・実行・運営
- 留学生の言語をサポート
フランクフルトでの就業を経て、自分のやりたいことや好きなことを確信した藤本氏は、ドイツの大学でドイツ語を専門的に学ぶことを選択したと言います。ドイツで生活するだけでは本当のドイツ語力が身につかないと実感した藤本氏が、あえてドイツ人学生の中に飛び込んでいったエピソードは、多くの後輩たちに勇気と希望を与えました。
アウクスブルク市の紹介では、街の見どころや世界遺産、名物料理や飲み物といった旅行者向きの情報だけではなく、兵庫県の尼崎市と滋賀県の長浜市が姉妹都市であることや、年に一回Japanisch Frühlingsfest (日本祭り)なども開催されるといった、その地でしっかり生活をしている日本人留学生の視点からも街の魅力を数々の美しい写真と共に紹介してくれました。
さらにはドイツの大学に入学するまでの道のりや、自身が実践した効果的なドイツ語の学習方法などの話題は、実際に経験した人でなければ語ることができない内容でした。ドイツを活躍の舞台とする先輩の話に、学生たちも聞き入っていました。先輩の体験は、参加した多くの学生にとって近い将来への具体的なイメージを抱かせるものであったとともに、貴重な情報が得られた瞬間だったのではないかと思います。
その中でもアウクスブルク大学の紹介や、日本とドイツの大学の違い、特にドイツの大学・大学院での評価方法についての話などは、先輩が実体験に基づいて話をしているためなのか、普段の授業以上に大いに学生たちを刺激し、鼓舞したようでした。
また、ドイツの大学の特徴や海外からの留学生の数が話題になると、英語による講義や、アウクスブルク大学の学生全体の8.7%に当たる1618人が外国人学生であることなど、本学との類似点や共通点にも学生たちの関心は向いていったようです。
ドイツに留学し、おそらく焦りと不安もあった中で学んできたさまざまなことを拠り所としながら、時には大胆に、時には覚悟を決めて目の前の課題や試練に真っ向から取り組んでいる先輩を「エリート」という思いで見ていた学生も少なからずいたことでしょう。しかし、藤本氏の語る率直な体験は、喜びに満ち溢れた光り輝く瞬間ばかりではなく、むしろ自身の願いをどのように叶えていくべきかを一所懸命に考えていくといった、試行錯誤の連続であったことを物語っていました。
学生たちが藤本氏をより身近な存在として話を聞くことができたことは、質疑応答の時間によくわかりました。初めのうちこそ恥ずかしがっていた学生たちでしたが、自主的に次々と手をあげ、先輩に様々な質問をしました。聴衆一人一人が講演会を通じて確実に重要な何かを得た瞬間でした。少し長めに設定した質疑応答の時間でしたが、あっという間に予定の時間も過ぎてしまいました。
藤本氏は、講演会終了後も3月卒業後にドイツの大学への進学を目指す学生からの質問に快く応じ、親身になってアドバイスをしてくれていました。その姿には、よき先輩としての頼もしさに加え、貫禄すら感じられました。
本学で身に付けた外国語能力を生かし、ドイツでさらに勉学に勤しむ先輩の姿には参考になることが多かったと思います。
ぜひ皆さんも藤本氏の後に続いて、自分の夢を叶えていってください。Viel Erfolg!