2023(令和5)年度 第2回全学FD/SD研修会を開催しました
2023.11.14
10月30日(月)、2023(令和5)年度第2回全学FD/SD研修会を開催しました。
京都産業大学では、学修者本位の教育の実現を目指し、さまざまな取り組みを行っています。
第2回研修会では、「これからの大学教育を考える-学習指導要領改訂の影響を見据えて-」をテーマとして、学習指導要領の改訂による大学教育への影響等について理解し、今後の授業設計・カリキュラム設計の検討に役立てることを目的に実施しました。
講師には、京都大学大学院教育学研究科准教授の石井 英真 先生をお招きして、ご講演いただいたほか、本学附属高校地理歴史科教諭の川西 宏和 先生にも高校現場の今についてご報告いただきました。
当日は、黒坂 光 学長からの開会挨拶ののち、まず川西先生からの現状報告がありました。新学習指導要領での学校の方針やそれに沿った授業の変化、今後の課題等を、実際の授業例の紹介も踏まえながら、報告いただきました。
その後、石井先生からご講演いただきました。今回の話に大きく関わる「コンピテンシー」の概念を含め、学習指導要領改訂の考え方等、建学の精神には目指すべき人物像が示されていることが私立大学の特色であること、コンピテンシーは必ずしも汎用的能力とは限らないこと、まさに社会に出ていくまでの準備(レディネス)として受け止め、学校・大学で育成する資質・能力の要素等について丁寧にご説明いただきました。また、そこから学習指導要領改訂後の大学入学生への影響や大学に求められること等をコロナ後の社会とも絡めてお話しいただきました。
当日は、対面・オンライン等で68人(他オンデマンド配信も予定)が参加しました。参加者からは、「喫緊の課題として対応が求められるテーマであり、刺激になった」「コンピテンシーに関する見方、考え方を再考する貴重な視点をいただいた」「改めて大学の役割とそこで教員として存在する意義と役割を認識した。自分自身が高い視座を持っているか、学生に影響を与える存在なのかを問い直している」といった声が聞かれました。
教育支援研究開発センターでは今後も本学教職員の教育の質保証への知識向上の一助となるよう、継続して研修を企画していきます。