令和4年度 第1回全学FD/SD研修会 実施報告

2022.05.16

京都産業大学では、カリキュラムマップ・アセスメントプランの見直しやさらなるブラッシュアップを図り、これらの有効活用やカリキュラム改善、そして学修者本位の教育の確立へと繋げていくことを目的とし、教育支援研究開発センター・学長室の共催で全学FD/SD研修会を開催しました。

今年度第1回は、5月11日(水)に「学修者本位の教育の実現を目指して~From my course, to our program~」と題し、深堀 聰子 先生(九州大学 教育改革推進本部 教授)を講師としてお招きし、ご講演いただきました。

講演では、「教授パラダイム」から「学習パラダイム」そしてさらに大学教員が学習者の視点に立って、担当する授業科目だけでなく、プログラムの全体性・整合性も重視するという「学習システムパラダイム」への転換が求められていると解説いただきました。その後、九州大学での「学習システムパラダイム」をはじめとする教学についての考え方と教学マネジメントの仕組みを「カリキュラムマップ」、「教育目標と学修目標の関係性」、「シラバス」、「ルーブリック」等の事例に基づいてご説明いただきました。最後は「ウィズコロナ時代のおける教学マネジメントの展望」について大学をとりまく社会の変化を予測し解説いただきました。

講演後は、川島 啓二先生(本学 共通教育推進機構 教授)をコーディネーターとして迎え、深堀先生との対談を行いました。
対談では、川島先生から講演の内容から、聴衆にとって馴染みがない専門的な説明をより掘り下げていただき、より講演内容の理解を深めるものとなりました。

当日は、新型コロナウイルス感染症対策を行ったうえでの対面とオンラインでのハイブリッド開催とし、53名が参加しました。参加者からは、「学修者主体の教育について改めて知見を確認することが出来た」「質保証について深いお話しをいただき大変刺激になった」「カリキュラムマップやシラバスの検証・分析にあたり、九州大学の取り組みが参考になった」といった声が聞かれました。

教育支援研究開発センターでは今後も本学教職員の教育の質保証への知識向上の一助となるよう、継続して研修を企画していきます。

学長挨拶
深堀先生のご講演
深堀先生と川島先生の対談
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