タンパク質動態研究所講演会シリーズ「ようこそ、タンパク質の不思議な世界へ!」第2回を開催
2019.12.12
本学の研究ブランディング事業の一環として、12月7日(土)に京都産業大学タンパク質動態研究所講演会シリーズ「ようこそ、タンパク質の不思議な世界へ!」第2回を本学むすびわざ館で開催しました。この講演会シリーズは、本学が推進するタンパク質研究について、一般の皆様へ分かりやすくお話しし、生命活動のおもしろさと、その不思議な世界に触れていただくことを目的に実施しています。第2回目は「発生」に焦点を当てて開催し、約160名の参加者がありました。
第1部では、近藤 寿人 本学総合学術研究所員から、「発生って、 こんなにおもしろい」と題した講演を行い、イモリやプラナリアを例に挙げて「再生」について解説し、発生の世界は多くの謎に包まれており、その謎を解明していくのは、これからの若手研究者たちの手に委ねられていることを述べました。第2部では、竹市 雅俊 先生(理化学研究所生命機能科学研究センター チームリーダー)をお招きし、前半は「生命は謎だらけ: 好奇心こそ科学の始まり」と題したご講演をいただき、世の中には不思議なことがたくさんあり、それに対して関心を持つことが科学の面白さに繋がることなどを語りかけられました。第2部後半は竹市先生と近藤所員、永田 和宏 タンパク質動態研究所所長とで鼎談を行いました。これから研究者を目指す若者たちに向けて「失敗のススメ」「意外なことを捨てない大切さ」などのメッセージを発信しました。さらに、「若い頃、上司となる研究室のボスに対してどうであったか?」「弱点を補うことより、長所(良いところ)で勝負しよう」「どうせやるなら、やり易いものではなく、面白いものをやってみよう」など、とても興味深い話がなされました。また、会場からは「科学者をやっていて面白いことは?」「実験に使用する動物たちに対する気持ち」などの質問があり、壇上から質問に丁寧に答えられました。
参加者からは、「専門的な研究を大変わかり易く解説されて、生命と細胞の関わりの奥深さにあらためて感動した」「サイエンスにあまりつながりのない人でも非常に楽しめた」「どの先生も、タンパク質や分子生物学に限らず、マクロな生物や全然ちがう分野にも関心を持っていて、色々なことに興味をもつことは大切だと思った」「今まで京都産業大学の研究活動について全く関心を持っていなかった。しかし、本日の講演会に参加し、この認識を改めようと思った」といった感想が寄せられました。