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現代社会学部ゼミナール

コンプレックスから始まった
「ジェンダー」への興味。

  • 現代社会学部 3年次
    早坂 駿太さん

早坂のゼミが研究するテーマは「ポピュラーカルチャーとジェンダー」だ。テレビや漫画などの影響で形成される社会的な性差について考える。早坂がジェンダーに興味を持った
のは、自身の経験がきっかけになっているという。
「中学生のときに病気をして、すごく痩せてしまった時期があるんです。もともときゃしゃだったのが、体の線がさらに細くなってしまった。周りからは『女みたいだ』とからかわれることがありました。そんな経験から、男性は体が大きい、女性は体が小さい、みたいな男女の違いに関する先入観はどこから形成されるのだろうという疑問を、ずっと持ち続けていたんです」。
ゼミの活動では、学生たちが持ち寄ったジェンダーに関わる本や映像をテーマに、ディスカッションを繰り返している。たとえば、トランスジェンダーのテレビタレントについて。女性の格好をした男性がエンターテイナーとして番組内で扱われる中、男性の格好をした女性が登場する機会は極めて少ない。この事象の裏側には、「女性の繊細な部分を見せ物にするべきではない」というジェンダー的要素が隠れている、というのがディスカッションの結論だ。「ジェンダーレスが唱えられている現代でも、無意識に先入観で人を見てしまうことがあるんです」と早坂は話す。
「ジェンダーを学んでいるからこそ、性別や外見にとらわれず相手の本質と向き合うことを意識するようになりました。これから社会に出て、誰かと力を合わせて仕事をするとき、きっと役に立つ学びだと思っています」。

※掲載内容は取材当時のものです。

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