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国際関係学部フィールドワーク

「知る」ことから始めよう

  • 外国語学部 国際関係学科 3年次
    林 航平さん

林が所属するゼミは「国際ビジネス」がテーマである。海外進出で成果を挙げているビジネスのリサーチを行うため、学外でのフィールドワークも頻繁に行っている。
訪問先は半導体、大手化学メーカーなど世界規模でビジネスを展開する企業から、日本と海外の橋渡しを行う公的機関まで様々だ。
「先日は京都にあるフランス総領事館を訪問し、関西企業とフランスの関係や、京都とフランスの産業の関わりについて総領事であるジュール・イルマン氏に直接お話を伺うことができました」。
一口に「国際ビジネス」といっても、企業が扱う商材やサービス、あるいは進出先の慣習や景気状況などによってアプローチは全く異なる。
ただ一つだけフィールドワークを通じて様々な事例を学ぶ中で、林が成功の分岐点になると感じるのは「進出先の国とどのように信頼関係を結ぶか」だという。
文化、言語、育ってきた環境など、何もかも違う相手の信頼を得るためには、まずこちらから好意を伝えなければ始まらない。ではそのための第一歩とは何か。
「例えば先のフランス領事館のジュール・イルマン総領事は政治経済に通じた外交官でありながら、日本の細かな事情や地理にも詳しい方でした」。
質疑の中で1人の学生が「長野県出身です」と言えば総領事はすぐに「あ、雪がすごいですね、私も今年は長野でスキーができたらいいなと思ってます」と返したり。「私は京都のあの店のパンやコーヒーが好きなんです」と、言葉の端々から日本人以上に日本を知っていることが伝わってきた。「だからこそ⾃国のフランスとの商習慣の違いなどの説明や⽇本企業がフランスに進出する際のアドバイスも明快なのだと思います」。
相手の文化や慣習を「知る」こと、そこから共通点、相違点を探ること。異文化コミュニケーションや国際ビジネスの核心とは、おそらくとても単純で、しかし誠意をもって臨まなければ掴めないもの。
「こんな風にフィールドワークを通じて、国際ビジネスの第一線で活躍する方々の取り組みや姿勢を直接感じ取る経験は、いつか異文化や新しいステージに踏み込む勇気に変わる気がしています」。

※掲載内容は取材当時のものです。

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