起業を目指す仲間と、起業に挑む。
2024.04.01
琵琶湖の生態系を守るため、外来魚駆除を目的としたイベントに挑戦する経営学部の福冨ゼミのメンバー。長い歴史のある琵琶湖には、ビワコオオナマズといった固有種が数多く生息しているが、外来魚の影響によって絶滅の危機に瀕している種も存在する。このような琵琶湖の危機的状況を多くの人に知ってもらいたいという想いから、誰でも気軽に参加できる無料の釣りイベントとして、開催に向けた準備を進めている。学生目線の発想と生態系保護をむすび、新たな環境をうみだしていく。
伊藤さん:経営学部創設50周年記念事業の一環としてクラウドファンディングプロジェクトが公募されていたので、福冨ゼミの3年次生メンバーで応募することにしました。アイデアを持ち寄って話し合った結果、琵琶湖の外来魚駆除イベントが社会的な意義もあり、実現可能性も高いと判断して応募し、プロジェクトに採用されました。
奈良さん:私たちも最初は知らなかったのですが、実は琵琶湖は400万年もの歴史があり、ビワコオオナマズなどのここにしか生息していない固有種がおよそ45種もいるとても貴重な湖。ですが、最近ではブラックバスやブルーギルなどの外来魚が原因で、一部の固有種が絶滅の危機に瀕しているのです。
水野さん:こういった現実を多くの方に知ってもらいたいという想いもあり、今回は誰もが気軽にイベントへ参加できる工夫をみんなで考えました。参加費無料もそうですが、糸を巻き取るリールがなく、釣り針に餌をつけて垂らすだけで釣りができる“のべ竿”を採用したのもそうした理由からです。琵琶湖の大津港は休日になると多くの人が訪れる場所なので、通りすがりの親子やお年寄りにも楽しんでもらえればと思っています。
※掲載内容は取材当時のものです。