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学生目線の発想生態系保護

クラウドファンディングを活用した
外来魚駆除イベントを開催

  • 経営学部 3年次
    伊藤 瑞季さん
  • 経営学部 3年次
    奈良 亮佑さん
  • 経営学部 3年次
    水野 将志さん

琵琶湖の生態系を守るため、外来魚駆除を目的としたイベントに挑戦する経営学部の福冨ゼミのメンバー。長い歴史のある琵琶湖には、ビワコオオナマズといった固有種が数多く生息しているが、外来魚の影響によって絶滅の危機に瀕している種も存在する。このような琵琶湖の危機的状況を多くの人に知ってもらいたいという想いから、誰でも気軽に参加できる無料の釣りイベントとして、開催に向けた準備を進めている。学生目線の発想と生態系保護をむすび、新たな環境をうみだしていく。

外来魚駆除のイベントを計画した経緯を教えてください。

伊藤さん:経営学部創設50周年記念事業の一環としてクラウドファンディングプロジェクトが公募されていたので、福冨ゼミの3年次生メンバーで応募することにしました。アイデアを持ち寄って話し合った結果、琵琶湖の外来魚駆除イベントが社会的な意義もあり、実現可能性も高いと判断して応募し、プロジェクトに採用されました。

奈良さん:私たちも最初は知らなかったのですが、実は琵琶湖は400万年もの歴史があり、ビワコオオナマズなどのここにしか生息していない固有種がおよそ45種もいるとても貴重な湖。ですが、最近ではブラックバスやブルーギルなどの外来魚が原因で、一部の固有種が絶滅の危機に瀕しているのです。

水野さん
:こういった現実を多くの方に知ってもらいたいという想いもあり、今回は誰もが気軽にイベントへ参加できる工夫をみんなで考えました。参加費無料もそうですが、糸を巻き取るリールがなく、釣り針に餌をつけて垂らすだけで釣りができる“のべ竿”を採用したのもそうした理由からです。琵琶湖の大津港は休日になると多くの人が訪れる場所なので、通りすがりの親子やお年寄りにも楽しんでもらえればと思っています。

伊藤 瑞季さん
奈良 亮佑さん
水野 将志さん

クラウドファンディングを使ってみてどうでしたか?

伊藤さん:クラウドファンディングを達成するのは、やはり簡単ではありませんでした。イベント運営に必要な資金を試算して、お返しを何にしようかと考えたり、お返しの予算はいくらまで大丈夫かなどを計算したり…。これまでの学びを活かして準備を進めました。その後は寄付を呼びかけるために、メンバーがそれぞれSNSで発信したり、経営学部の先生方に直接支援をお願いしたり、大学やアルバイト先の友人たちに声をかけて、やっと目標金額を達成することができました。

奈良さん
:実際に告知をしてみて、釣りイベントに参加したいと言ってくれる人は多かったのですが、支援してくれる人はあまりおらず、支援金集めには苦労しました。

水野さん:確かに。今回は目標達成を優先して支援総額をギリギリまで下げて設定しましたが、それでもいろいろな人に直接お願いに行って、やっと達成できた感じでした。

伊藤さん:大学の授業でも資金調達の難しさを学んでいたので、自分たちで挑戦してみて大変さを実感できた一方、できないことはないのだなとポジティブに考えられるようになりましたね。私たちを信頼して支援してくれる嬉しさも味わえたので、また挑戦してみたいと思いました。

水野さん:私も同感です。「何かやりたい、でもお金がなくてできない」という人は多くいると思いますが、お金がなくても何とかできるのだと考えられるようになったことは、将来に役立つと思います。

奈良さん:今回実際にクラウドファンディングを使ってみて、実現できるとわかったのは、自分にとっても大きかったと思います。機会があれば個人でも挑戦したいですね。

最後に、イベントの告知をお願いします。

4月14日(土)の14時〜17時まで琵琶湖大津港(浜大津アーカス前)にて、外来魚駆除を目的とした釣りイベントを開催します!飛び込み参加OKの無料イベントなので、皆さんもぜひお気軽にご参加ください!

※掲載内容は取材当時のものです。

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