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古典新星とは?
図1:新星爆発の想像図(©NASA)。
伴星から主星である白色矮星にガスが流れ込んでおり、
白色矮星表面で一定の条件を超えた場合に、
熱核暴走反応が起こり、白色矮星表面のガスが飛散する。
古典新星は(以下、単に「新星」)、激変星(Cataclysmic Variable: CV)と呼ばれる特殊な連星系における変光現象の一種であり、白色矮星(White dwarf : WD)と主系列の(あるいは進化の進んだ)恒星から成る近接連星系における、爆発的な質量放出を伴った増光現象です。これは、伴星から白色矮星表面に降り積もったガスが、白色矮星表面において急激な核融合反応である「熱核暴走反応 (Thermo-Nuclear Runaway: TNR)」を起こすことによって生じます。白色矮星表面のガスが吹き飛んでしまった後、白色矮星表面には再び伴星からのガスが降り積もり、爆発が繰り返すと考えられています(こうした進化の果てに、Ia型超新星が誕生するのではないかとも考えられています)。
図2:新星爆発の例(2013年に出現した「いるか座の新星 V339 Del」)。
図3:神山天文台・口径1.3m荒木望遠鏡(左)と可視光低分散分光器LOSA/F2