05
京都文化学研究科(通信教育課程)
京都文化学専攻
仕事をきっかけに院進へ。世界と京都のつながりを明らかにしたい。
瓜生 朋美
Tomomi Uriu
04
Mako Kurata
理学研究科
物理学専攻 博士前期課程1年次
※掲載内容は令和5(2023)年12月現在
大学に入学した頃から、ぼんやりと大学院への進学は考えていました。明確に進学を決めたのは、科学館の学芸員を目指したいと考えた大学2年次の頃です。数年ぶりに訪問した科学館で触れた科学の面白さに感動すると共に、その面白さを伝えたいと思ったことがきっかけでした。科学館を含む博物館の事業の一つとして、資料に関する研究があります。その為、研究者として研鑽を積みたいと考え、進学を決めました。
大学4年次の時の研究課題について、より深く学びたいと考えたためです。学部の頃から変光星に興味があり、特に脈動変光星について、その変光メカニズムを知りたいと考えていました。しかし、理学部の先生方の中にそれを専門とする方はいらっしゃいません。その為、先生方を訪問して回り、研究として出来る事は無いか伺ったところ、現在の研究室の先生から、今の研究課題について提案されました。その内容に興味を持ったため、現在の研究室に決めました。
私が今行っている研究は、古典新星(特に遅い新星)に関するものです。古典新星とは、変光星の一種であり、特に激変星に分類されます。
激変星は、白色矮星と主系列の恒星による連星系で成り立っています。主系列の恒星から出るガスが白色矮星に降り積もり、ある質量まで達すると、急激な核融合反応が起こり、それにより表面の水素の層が爆発を起こします。この爆発により急激に増光し、その後減光します。その為、光度曲線は最大可視光度を迎えた後、単調に減少します。
研究課題としている星の光度曲線は、最大可視光度を迎えた後、振動するような振る舞いを見せました。これは極めて稀なケースであるため、振動現象についての理解は十分ではなく、先行研究でも取り扱われていません。この現象を解明することで、遅い新星の内部構造に関する知見を得る事を目的としています。光度振動現象解明のため、光度曲線の振動が「新星光球面の振動によるもの」という仮説を立て、光度振動現象の理解に取り組んでいるところです。
前述の通り、科学館の学芸員を目指しています。科学館の学芸員の求人は少ないため、1年の今の段階から求人が無いか目を光らせています。現在も1か所応募しており、選考を受けているところです。
毎朝、朝ドラを見るのが2年半ほど前からの習慣です。朝ドラを見た後準備をして大学に向かいます。
研究室のデスクに研究資料をほぼ全て置いているので、基本的には毎日研究室にいます。一日を通して研究に使うことが多いです。
デスクでは、研究は勿論、合間を縫って授業の予習やレポート課題をこなしたりしています。お昼ご飯等もこの場所です。出不精なので・・・
研究に一区切りつけて帰宅した後は、就職活動に時間を割いていることが多いです。履歴書や面接カード等、選考に必要な書類を作成しています。科学館や天文台等に関する求人は非常に少ないので、常に情報をチェックするようにしています。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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1時限 | 授業 | 研究 | 研究 | 研究 | 研究 |
2時限 | 研究 | 資料調査 | 研究 | 自主ゼミ | 研究 |
3時限 | 資料調査 | 研究 | 資料調査 | 授業 | 研究 |
4時限 | 資料調査 | ゼミ | 資料調査 | ゼミ | 研究 |
5時限 | 個人面談(就活)、研究 | 研究 | 研究 | 研究 | 研究 |
それ以降 | 就活準備 | 就活準備 | 英会話 | 就活準備 | 就活準備 |
授業日程は、先生と受講生が都合の良い時間帯を話し合い決めることが多いです(基本は初回に話し合った時間帯のまま進めています)。授業は主に輪読形式と講義形式です。
ゼミについても同様に、担当の教授と日程を話し合い進めています。ゼミでは、研究の進捗報告と課題についての議論を行っています。4年次の頃から研究室に同期の学生が居ないので、輪読等はしていません。その分、学部時代から教授と1対1でお話させて頂く実りある時間を過ごしています。
卒業に必要な単位数や授業の取得数は学部時代よりずっと少ないので、研究や就活等に使える自由な時間がぐっと増えました。その時間を使って院生の同期との自主ゼミや天文台の資料調査のアルバイトを行っています。