05
京都文化学研究科(通信教育課程)
京都文化学専攻
仕事をきっかけに院進へ。世界と京都のつながりを明らかにしたい。
瓜生 朋美
Tomomi Uriu
03
Akihiro Mori
法学研究科
法律学専攻 博士前期課程1年次
※掲載内容は令和5(2023)年10月現在
大学院進学を検討したきっかけは、大学3年次に税理士になりたいと思ったからです。税理士試験は難関資格と呼ばれており、合格するのにかなりの勉強と時間を要しなければなりません。しかし税理士試験には、修士の学位等取得による試験科目の免除制度が存在し、自己の修士の学位等取得に係る研究について国税審議会の認定を受けることができれば、一部科目免除を受けることができます。この制度を利用すること、また大学院での学びを実務で活かせるのではないかと思い大学院進学を検討しました。
京都産業大学大学院では、ジョイント・プログラムという最短3年でマネジメントと法学の2つの修士号を取得することができ、税理士試験科目5科目のうち3科目の免除申請を行うことができる制度があります。これにより早期の税理士資格の取得を目指すことができます。
また京都産業大学大学院では、国税庁で税務業務に従事された先生や税理士資格を有する先生方による科目が開設されているため、実務における問題点などについても修了後を見据えて学ぶ機会が積極的にあるため、京都産業大学大学院への進学を決意しました。
資産の価値を評価することが困難なものについて、その評価や処理の方法などに興味関心があるため、今は「のれん」について研究を行っています。「のれん」とは超過収益力のことを指し、被買収企業の純資産価額と被取得企業を買収するために取得企業が支出した金額の差額から生じるものです。超過収益力について具体的には、ノウハウや人的資源、立地条件、ブランドなどがあげられます。
「のれん」を会計学の視点から見ると、①「のれん」のすべてが超過収益力と言い切れるのか、②日本基準と国際会計基準でのれんの会計処理が異なっていること、の2点で問題意識を持ちます。
一方で、「のれん」を法律学の視点から見れば、会計上認められていない「自己創設のれん」が法律学では認められており、この評価について唯一の価額を算定する技法が確立されていません。この点において問題意識を持ちます。
同じ「のれん」についても、会計学と法律学の異なる視点から研究できるため、研究のおもしろさが大いに感じられます。
将来のビジョンとしては、税理士として働くことを思い描いています。具体的になりたい税理士像としては、地域の方々の依頼にできる限り応えられる姿です。税金に関する業務はもちろん、顧客のニーズに合わせて寄り添っていけるようになりたいと考えています。そのためには、実務での経験が大切になってきます。理想に近づけるような職場で経験を積ませていただき、将来的には独立し、理想の税理士になれるように努力したいです。
自分の興味のある分野以外の授業でも、自分の分野に紐づけられるところが多く、様々な視点から自分の研究を進められます。
ジョイント・プログラムでは、第二研究科の単位を先取りできるため、第一研究科では朝から夕方まで授業で埋まっていることが多かったのですが、第二研究科では単位を先取りしたこともあって、午前中だけ授業をしていただき、午後は自分の研究や試験勉強に当てられるようになりました。
授業がある日は朝8時過ぎには学校に着き、授業の準備をします。授業がない日は10時過ぎに学校に着くようにしています。学校に行った日は、夜10時くらいまで学校にいることが多いですが、勉強に対するモチベーションがあがらない、また集中力が途切れやすい日は早めに帰るようにしています。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
1時限 | 授業 | バイト | その他 | 授業 | その他 |
2時限 | 授業 | バイト | その他 | 授業 | その他 |
3時限 | 勉強 | バイト | 勉強 | 勉強 | 勉強 |
4時限 | 勉強 | バイト | 勉強 | 勉強 | 勉強 |
5時限 | 勉強 | バイト | 勉強 | 勉強 | 勉強 |
それ以降 | 勉強 | バイト | 勉強 | 勉強 | 勉強 |
平日は基本的に学校に行っています。授業が週2日なので、授業がない日はゆっくり起きています。土日は基本的にバイトに行くため、授業の準備や試験勉強は平日にやる必要があります。
あまりに眠い日が1週間のうちに1度ほどあるため、そのような日は2度寝、3度寝は当たり前のようにしています。
税理士試験が8月にあるため、6〜8月はバイトには行かず、ほとんどの時間を研究室での試験勉強に当てています。