研究科長メッセージ

最先端の情報学研究への招待状

大学院 先端情報学研究科長 蚊野 浩

学部での学びに加えて、大学院でそれを深めることの意味を考えてみたいと思います。社会で必要とされる人材は、時代とともに変わってきました。その結果、日本を始めとする先進国では、ホワイトカラー的な職種に携わる人が大半になっています。その中でも、知的労働につくことが、幸福な人生を送るための一つの方程式です。従来は、医者や弁護士、公認会計士など、スペシャルな職種に従事する人のことを知的労働者と呼んでいたと思います。それに対して、情報産業にたずさわる人間は、現代における新しい知的労働者層になりつつあります。先端情報学研究科へ進学することで、そのような新しい知的労働者への道を明確に意識することができます。

知的労働者に適した資質というのは、簡単に言ってしまえば、勉強が好きである、ということです。学生の時に、基礎となる知識を身につけることに熱心であることは、もちろんですし、一生の間、勉強を継続し、自分の価値を高め続けることができる人が、知的労働者に向いています。実際には、ある段階から以上のレベルになれば、書物や他人の業績から学ぶ、ということだけでなく、自分ならではの価値を付与する研究ということがはじまります。そのようなことは、会社の仕事の中でもある程度は可能です。しかし、先端情報学研究科に進学すれば、自分の好きなことを好きなだけ勉強・研究することによって、新たな価値をいくらでも生み出すことができます。

先端情報学研究科に進学することの意味は、このようなことにあると思いますが、全てのスタートは、もっと勉強したい、もっと研究したい、という自分自身の声です。そのような声が聞こえたならば、是非とも大学院に進学してください。

大学院 先端情報学研究科長
蚊野 浩

PAGE TOP