学生オリジナルアイスブレイク「行ってみたい国はどーこだ?」

「KIXから飛びたとう(石田悠、小林美穂、他1名)」作

目的 1年次の春学期の初回授業で、興味のある地域、国を通じて、互いをより深く知り合うきっかけを提供する。
オススメの場 初年次演習科目の第1回目の授業、学部・学科単位の入学直後のオリエンテーションなど
所要時間 40分間
準備物 準備物 カラーマーカー、A4白紙、マスキングテープor磁石(フリップ掲示用)、PC&プロジェクター(世界地図投影の場合)、世界地図(必要に応じて)

すすめ方

NO 時間 段取り 内容
1 3分間(0分→3分) オープニングルール説明
準備
  1. ファシリテータの自己紹介。
  2.  
  3. 以下のルールを説明。
〈ルール〉
  • このアイスブレイクは、「わたしが行ってみたい国や土地」をフリップに書いて、それをもとにペアで話をするゲームです。
  • 詳しい進め方は、その都度アナウンスします。
2 7分間
(3分→10分)
個人ワーク
ルール説明
  1. 各人にA4白紙を1枚配布。カラーマーカーは、周囲の机の上に置いておき、自由に取れるようにする。
  2. フリップの書き方を以下の通り説明。
〈フリップ書き方〉
☑カラーマーカーを使って、A4白紙に以下の3点を記入。
1)「行ってみたい国・地域・土地の名前」
2)「名前(ニックネーム)」
3)「その場所に行きたい理由や関連するものを絵やキーワードで表現」
☑時間は5分間。
☑できるだけカラフルになるように。
☑レイアウトもお任せ。
3 10分間
(10分→20分)
ペアワーク
1回目
  1. 部屋を世界地図に例えたとして、自分の行きたい場所の位置あたりに移動する。移動する際は、互いにフリップを見せ合いながら、近い地域や同じ大陸の人同士で集まるようにする。
    (この時、進行役は部屋の前方に立ち、自身の場所が北極であることをアナウンス。進行役が複数いる場合は、もう1人が部屋の後方端に立ち、南米大陸orアフリカ大陸あたりを示す)
  2. 近い地域の人たち、同じ大陸の人たちの中から、2人1組のペアをつくる。その際、なるべく同じ国や場所にならないようにする。
  3. ペアができたら、1人2分間でフリップに書いた内容を互いに紹介する。
  4. 互いに紹介できたら、御礼を言ってペアを解散。2回目へと移る。
4 10分間
(20分→30分)
ペアワーク
2回目
  1. 1回目と同様に部屋を世界地図に例えて移動するが、2回目は部屋前方を南極にする(部屋の側面基準は北米大陸でも欧州でも構わない)。
  2. 各自の場所が落ち着いたら、今度はできるだけ違う大陸や遠くの場所を選んだ人同士がペアになるようにする。
  3. ペアができたら、1人2分間でフリップに書いた内容を互いに紹介する。
  4. 互いに紹介できたら、御礼を言ってペアを解散。
※以後、オプションとして4人1組になって他己紹介として実施する案もあり。
5 10分間
(30分→40分)
エンディング
  1. ペアワーク終了後、部屋の壁or黒板を世界地図に見立てて(上が北極、東西の区切りは任意)、参加者が書いたフリップを該当する位置に貼っていく。
  2. 貼られた世界地図風なフリップ群をみんなで眺め、何人かの人に感想を語ってもらうなどして終了。
※写真を撮って保存しておくと、次回授業以降でも活かせそう。

運営のポイント

  • 世界地図がピンとこない人もいるので、世界地図をプロジェクションして説明するのも有り。
  • ペアをつくる際に、人ではなく、各自が書いたフリップに注目して、気になるフリップの人とペアを組むよう促すのがベター(コンテンツに意識を向ける手立てとして)。
  • 状況によって以下のオプション案を採用するのも一案。

オプション

1)日本地図案

  • 実施する場の趣旨によっては、世界地図ではなく日本地図で行うことも可。

2)4人組他己紹介案

  • 2回目のペアワークが終わった後、ペア同士が一緒になり4人1組をつくる。
  • 他己紹介の要領で、自分のペア相手の名前と行きたい場所を、他の2人に伝える。
  • これを4人ともが行う。

3)振り返り案

  • 最後の振り返りとして、作文の時間を取る。
  • 内容は「①自分はなぜその場所を選んだのか」、「②ペア、グループになった人から得た気づきは何か」、「③ワーク全体の感想や気づき」。
  • 授業で行う場合は、これらを宿題として課すことも可。

4)授業としての展開案

  • 授業等の場合、このワークで挙がった内容を次回以降につなげることが可能。
  • 自分が挙げた場所に関するニュースやイシューを調べて、それを次回の授業で発表する案。
  • その他、授業の趣旨に合わせてアレンジが可能。

作成者のコメント

ワーク作成にあたって工夫した点

  • 夢があって、楽しい、ワクワク性を第一義としたアイスブレイクを考えました。
  • パワーポイントを作成して、司会・進行をスムーズにするように試みました。
  • 南半球で使用されている世界地図を使う事で、国が違えば世界の見え方が異なる点を体験してもらいました。

ワーク運営にあたって工夫した点

  • 想定外のフリップ(異次元、アニメーションの世界)が出た時に、臨機応変に対応できました。
  • 地域的に欧州、北米に集中したが、北米と南米を組み合わせるなど、ファシリテータがペア設定のアシストをしました。
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