産学協働教育科目群(インターンシップ系)
インターンシップとは
インターンシップとは、学生が、企業・団体等で一定期間、就業体験をするプログラムを指します。社員の方と接し、実際の仕事を体験することで、仕事のやりがい、業種や職種による業務内容の違い、会社の風土を体感することができる機会です。これらの経験を通じて、企業や仕事の実態を知り、キャリア選択の視野を 拡げることに加え、大学の学びが実社会でどのように活きるのかを 体感し、実習後に学習意欲が向上することも狙いとしています。
スタートアップ・インターンシップ
対象年次 | 1・2年次 |
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開講 | 秋学期 |
1・2年次からキャリア形成の基礎を培う
キャリア形成、企業の経営戦略や組織論、企業調査、ビジネスマナーに関する事前講義をふまえて、学生のみで企業を訪問します。2度のインタビュー調査、見学型インターンシップを経て、企業の働く場としての魅力をまとめたレポートの作成・発表を行います。企業の魅力や働く現場を自分の眼で観ることで、将来の選択肢を拡げることにつながります。
プログラム内容
インタビュー調査

- 中小企業に関する講義
- インタビュー準備と2回のインタビュー調査
- 企業訪問オリエンテーションとビジネスマナー指導

《2日間・9時間以上》
- 2回のインタビュー調査をもとに企業の「魅力」を取材
- 2020年度受入企業実績:11社

- 「魅力発信レポート」の作成 ・学内発表会プレゼンテーション準備と発表
魅力発信レポート
実際に働くことを想像しながら自分なりの視点で魅力を探究。

今のうちから就職に向けて動き出したい私にとって、1年次で受講できる本科目はとても魅力的でした。とくに印象的だったのは、営業職の方にインタビューをしたこと。強く売り込むのではなく、お客様に寄り添った提案ができるのは、その企業ならではの利益構造があるからだと知りました。今後も企業を見るときには表面的な情報だけでなく、その背景に注目するつもりです。
羽田 尚晃(はだ なおあき)さん
経営学部 マネジメント学科 1年次
プレップ・インターンシップ
対象年次 | 2年次 |
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開講 | 集中(6月~11月) |
一定の職場見学を通じて問題発見(解決)のための基礎的な知識・スキルを身につける
一定の職場体験(職場見学)を通じて問題発見(解決)のための基礎的な知識・スキルを身につけることを目的としています。ここでの職場体験とは、実際に業務を行うということでは必ずしもなく、職場見学(主に聞き取り調査、参与観察・非参与観察)を意味します。小売業の職場見学を通じて仕事の最前線を体験し、よりよい店舗づくりを提案することを目指します。
アスリートインターンシップ
対象年次 | 2・3年次 |
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開講 | 秋集中(12月~2月) |
体育会クラブ所属学生の潜在的な強みを顕在化し、実社会で活かす!
体育会クラブ所属学生を対象に、協力企業における1週間(5日間)の就業体験と、その前後に学内で実施する事前・事後学習を組み合わせたプログラムです。受講生が取り組む競技生活で得た学びや経験と、実社会との繋がりを意識することで、競技生活で日々磨いている強みの自覚とともに、自身で進路選択ができる力を養うことを目的としています。
プログラム内容

- 募集説明会
- 募集&選考
- 選考結果発表

- 自己の活動理解
目標達成に向けた取り組みサイクル、判断力の言語化 - ケース討議
- 目標設定/企業・業界研究
少人数でのディスカッション - 実習オリエンテーション
ビジネスマナー講義、人権研修

《1週間(実質5日間)》
- インターンシップ

- 振り返り
インターンシップの振り返り - 成果報告会(受入企業様の参加)
全学生による報告と 参加企業様による講評
クラブ活動で培った力を仕事に生かせることがわかり、自信がつきました。

小学生のときからバスケットボール一筋でしたが、それをどう就職活動に活かせるのかがわかりませんでした。そこで、本科目を受講。実習ではクラブ活動で実践しているPDCAサイクルやチームワーク力が仕事でも不可欠ということを知り、自信につながりました。一方、ほかの学生を見ていて自分の弱みも発見できたので、今後改善していきたいと考えています。
渡邉 夕凪(わたなべ ゆうなぎ)さん
現代社会学部 現代社会学科 3年次
インターンシップ1[国内企業等]
対象年次 | 2・3年次 |
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開講 | 集中(6月~9月) |
(公財)大学コンソーシアム京都 主催プログラム
(公財)大学コンソーシアム京都が主催するインターンシッププログラムとの連携科目です。夏期休業中に企業等で2週間~1ヵ月程度のイン ターンシップを行い、同法人での授業に加え、本学独自の事前・事後学習も行います。
インターンシップ2[国内行政機関等]
対象年次 | 2~4年次 |
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開講 | 集中(6月~9月) |
(公財)大学コンソーシアム京都 主催プログラム
(公財)大学コンソーシアム京都が主催するプログラムとの連携科目です。夏期休業中に行政・NPO・NGO等で2週間~1ヵ月程度のインターンシップを行い、同法人での授業に加え、本学独自の事前・事後学習も行います。
インターンシップ3[国内企業等]本学独自
対象年次 | 2・3年次 |
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開講時期 | 集中(6月~9月) |
体系的な学びを通じ、学習意欲や就業意欲を向上させる
本学独自のインターンシッププログラム
本学が独自に協力を依頼した、国内の企業・団体での2週間(実質10日間)程度の「就業体験」と、その前後の学内での学習を組み合わせた学習プログラムです。事前学習では目標設定、企業・業界研究、ビジネスマナー講義等(5日間14講)、事後学習では就業体験から得た学びの振り返り、成果報告(2日間6講)を行います。
この学習プログラムを通して、企業・業界、仕事内容の理解や自身の興味・適性を知ることで、今後の学生生活や卒業後の進路を考えるきっかけとなり、学習意欲や就業意欲の向上につながっています。
プログラム内容

- 募集説明会
- 募集&選考
- 選考結果発表

《5日間14講》
- 目標設定/企業・業界研究など
- 実習オリエンテーション
- ビジネスマナー講義
インターンシップへの心構え、 基本所作、仕事の進め方など少人数クラスでのディスカッション - 人権研修、情報倫理講義

《2週間(実質10日間)程度》
- インターンシップ

インターンシップの振り返り、各クラスで成果の報告
- 活動報告/振り返り
- 成果報告会(受入企業・団体様の参加)
各クラス代表学生による報告と担当教員による講評


お客様の信頼を得るための努力を目の当たりにして、その重要性を実感。

就職活動に向けて自己分析を深め、将来像を明確化するために受講を決意。実務に携わることで、企業での働き方について知識や経験を得たいという期待もありました。インターンシップ用に用意していただいた課題もとても勉強になりましたが、とくに学ぶことが多かったのは顧客訪問に同行したことです。どのような業種であっても、お客様の信頼を得ることが重要であり、そのために社員の方々がさまざまな工夫をされているということを肌で感じました。また今回明瞭な目標を持ってインターンシップに参加できたことが、参加前の目的の達成につながったと考えています。終了後も達成感に浸るだけでなく、どの程度目標を達成できたかを振り返ることで、成長につなげられました。
佐藤 快星(さとう かいせい)さん
法学部 法政策学科 3年次
第一線で活躍するビジネスパーソンから学びます

京都産業大学のインターンシップは、一般的なものに比べ、期間が2週間と長く、学びを主軸としているのが特長です。
私は3年次の夏に総合建設会社にて就業体験を行いましたが、特に印象的だったのは、徹底したプレゼンテーションの指導です。「プレゼンテーションは、聞き手へのプレゼントだ」と、常に聞き手を意識する姿勢を学ぶことができました。
第一線で活躍するビジネスパーソンによる指導や、事前・事後学習を通して「働くこと」への意識が変わる。なにより鍛えてもらった発表の姿勢は、これからの就職面接の場面でも役立ちそうです。
古川 航平(ふるかわ こうへい)さん
経営学部 マネジメント学科 3年次
インターンシップ3派遣実績(過去5年間)
年度 | 受入企業数 | 派遣実習生数 |
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2021年度 | 30社 | 50人 |
2020年度 ※1 | 175社 | 派遣中止 |
2019年度 | 179社 | 204人 |
2018年度 | 166社 | 217人 |
2017年度 | 144社 | 210人 |
2016年度 | 131社 | 228人 |
※1 2020年度は休講
インターンシップ3連携先数 実績(過去5年間)
業界 | 2021 | 2020 ※1 | 2019 | 2018 | 2017 | 2016 |
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農・林・漁・鉱業 | - | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
建設業 | 3 | 8 | 8 | 7 | 7 | 2 |
製造業 | 4 | 26 | 26 | 27 | 26 | 21 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | - | - | - | - | - | - |
情報通信業 | 2 | 19 | 21 | 17 | 15 | 16 |
運輸業 | 2 | 7 | 9 | 10 | 5 | 6 |
卸売・小売業 | 14 | 42 | 39 | 32 | 32 | 32 |
金融保険業 | 4 | 19 | 22 | 21 | 18 | 15 |
不動産業 | - | - | - | 2 | - | - |
飲食店・宿泊業 | - | 14 | 14 | 14 | 13 | 8 |
医療・福祉 | - | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 |
教育・学習支援業 | - | 3 | 3 | 3 | 2 | 3 |
複合サービス業 | - | - | - | 2 | 1 | 1 |
サービス業 | 1 | 31 | 31 | 25 | 20 | 22 |
地方公務員 | - | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
合計 | 30 | 175 | 179 | 166 | 144 | 131 |
※1 2020年度は休講
インターンシップ4[海外企業等]本学独自
対象年次 | 2年次・3年次 |
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開講時期 | 集中(6月~9月) |
海外でのインターンシップを通じて、グローバル社会で活躍できる人材を育てる
他大学に先駆けて2002年から独自に展開している海外インターンシップ(科目名「インターンシップ4」)は、夏期休業期間を利用して、海外の企業や団体で3週間~1ヵ月のインターンシップ(就業体験)に参加する正課科目です。2019年までに243名の学生が履修し、異文化での就業体験を通して大きく成長しました。
プログラム内容は、インターンシップに加えて、業界研究やマナー講座などの事前授業、実習の振返りや成果報告などの事後授業で構成され、実習のみならず、その前後の学習によって、学びをサポートし、プログラムの教育効果を高めるよう設計されています。
渡航先は、上海、台湾、香港、韓国、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドなど、アジア・オセアニア地域が中心です。また就業先は、製造業、旅行業、コンサルティング業、日本語教師アシスタントなど幅広く用意されています。


海外の自由な働き方に触れて国際舞台での活躍を視野に。

2年次生の秋頃から海外留学への意欲があり、留学とキャリア形成の両方が経験可能な本科目を受講しました。豪州・シドニーの日系旅行会社で主に日本からの団体ツアー客のサポート業務を経験しました。受講前は海外と日本をつなぐような仕事がしたいと考えていましたが、今では実際に海外に飛び出して働きたいと夢がふくらんでいます。
北村 真子(きたむら まこ)さん
文化学部 国際文化学科 卒業
※掲載内容は取材当時のものです。
インターンシップ4派遣実績(過去5年間)
年度 | 受入企業数 | 派遣実習生数 |
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2021年度 | - | 派遣中止 |
2020年度 | 8社 | 派遣中止 |
2019年度 | 14社 | 14人 |
2018年度 | 12社 | 12人 |
2017年度 | 13社 | 13人 |
2016年度 | 14社 | 14人 |
インターンシップ4連携先(実績)
アメリカ
金融業機関/ロサンゼルス
不動産会社/ロサンゼルス
貿易会社/ニューヨーク
ホテル/ロサンゼルス
旅行業/サンフランシスコ,ハワイ
NPO法人/サンフランシスコ
イギリス
イタリア
オーストラリア
航空会社/メルボルン
旅行会社/メルボルン
政府機関/ブリスベン
出版業/ブリスベン
小学校(日本語教師アシスタント)/ブリスベン
職業訓練学校/ブリスベン
政府系航空訓練施設/ブリスベン
大学(日本語教師アシスタント)/ブリスベン
中学校(日本語教師アシスタント)/ブリスベン
日本語学校(授業サポート)/ケンモア
不動産/ブリスベン
ホテル業/ゴールドコースト
旅行業/ブリスベン,メルボルン
カナダ
大学事務/ビクトリア
シンガポール
台湾
国際物流業/台北
中国
商社/西安
香港
大学事務/九龍
韓国
旅行業/ソウル
ニュージーランド
高等学校(日本語教師アシスタント)/オークランド
公認会計士事務所/オークランド
小売業/パーマストンノース,オークランド
スポーツウェアメーカー/オークランド
大学(日本語教師アシスタント)/クライストチャーチ
ホテル/オークランド
旅行業/オークランド,シドニー
出版業/オークランド
物流業/オークランド
フィリピン
建設業/マニラ
マレーシア
大学事務/シントック
ベトナム
Webサイト・アプリケーションの企画・制作/ホーチミン
メキシコ
ロシア
インターンシップ5[自己開拓型]
対象年次 | 2・3年次 |
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開講 | 集中(7月~9月) |
企業・行政等が独自で募集を行うインターンシップの中から、学生が希望する実習先を自ら探し出し、実習許可を得る自主的な活動の支援を目的とした科目です。定める条件を満たした実習先で、 夏期休業期間中に5日間以上のインターンシップを行います。