教員紹介西田 貴明
研究テーマ・内容
生態系や生物多様性の維持機構の解明から、森林や湿地などの生態系の持つ機能の評価を行なっています。また、グリーンインフラやEco-DRR(生態系を活用した防災減災)など、自然環境の機能や資源を活かした社会課題の解決策に注目し、これらを推進する法制度や経済の仕組みの研究に取り組んでいます。生物多様性の成り立ちやその維持される仕組みを明らかにすることは、地球環境問題としての自然環境の劣化を食い止める基本的な情報として必要です。さらに、近年では、自然は守るべき存在としてだけでなく、生態系を活かした社会づくりに注目が集まっており、自然の持つ機能を評価する方法が模索されています。さらに、自然環境を活用した社会は、自然の仕組みや機能を理解するだけではうまく成立しません。そこには、市民の意思や経済的な需要などの社会のニーズと生態系の持っている機能や資源がうまく繋げることが極めて重要になります。このため、生態学を中心とした生物学から、環境経済学、環境政策学など様々な学問を扱いながら、生態系を活かすことで環境問題、社会課題の解決する方法について、様々な研究や社会発信を行っています。
担当科目
春学期
フレッシャーズセミナー、産業生命科学英語2、生命科学PBL2、地域環境論、産業生命科学特別研究2、生命科学インターンシップ、生命科学フィールドワーク演習
秋学期
環境経済学、産業生命科学特別研究1、食農文化・政策、生命科学PBL1、産業生命科学特別研究2、生命科学インターンシップ、生命科学フィールドワーク演習
プロフィール
1980年京都生まれ。2004年京都府立大学農学部卒業。2006年京都大学大学院理学研究科生物科学専攻修士課程修了、2009年に同じく博士後期課程修了、博士(理学)を取得。2006年から2009年までは、日本学術振興会特別研究員(DC1)。2009年4月より、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社、政策研究事業本部の研究員として、主に環境省をはじめとした官庁の様々な政策研究調査や民間企業の環境経営のコンサルティングに10年間従事。2019年4月より、現職。趣味は、ランニングと料理と釣り、キャンプ。
受験生へのメッセージ
大学受験は自分の将来を考えるためのひとつの重要な機会でもあると思います。ぜひ、自分の得意を磨きつつ、自分の将来のなりたい姿をイメージしながら、頑張ってください。
分属前学生へのメッセージ
自分の好きなものを見つけてください。やはり、自分の好きなことは仕事であれ、生活であれ、これから楽しく生きる上で大きな原動力になると思います。そして、少しでも生物や自然が好きだったり、環境問題に関心があれば、ぜひ研究室で一緒に取り組みましょう。
研究室の構成、様子、特別行事など
2021年夏に本格的な活動を始めました。現在、本研究室のメンバーは、4回生7名、大学院生2名と教員の私です。また、本研究室は、学内外の多様な分野の研究者、行政機関や企業の実務家の方々と幅広く連携させてもらい、環境保全からまちづくりまで、さまざまな社会課題の解決に向けた活動、研究をおこなっています。
Email: nishida@cc.kyoto-su.ac.jp
研究室:9号館3階D室