教員紹介千葉 志信
千葉 志信CHIBA SHINOBU
生命科学部 先端生命科学科 教授
- 学位
- 博士(理学) 京都大学 博士(京都大学)
- 専門分野
- 分子生物学、細胞生物学
研究テーマ・内容
私たちの身体は、一説によると、およそ37兆個もの細胞から成ると言われています。その細胞の内外では様々な化学反応が同時多発的に進行し、その結果として私たちの生命活動が営まれています。生命活動を支える化学反応の多くは、細胞内外に存在する幾千もの固有のタンパク質がそれぞれ触媒するため、分子レベルでは、タンパク質こそが生命活動の実働部隊と言えます。タンパク質は、細胞内にある「リボソーム」と呼ばれるタンパク質合成工場で、遺伝子に描かれた設計図をもとに作られます。リボソームで合成された新生タンパク質は、細胞内外のしかるべき場所へ輸送され、また、しかるべき成熟過程を経ることで、機能を発揮する成熟体になります。私たちは、タンパク質が作られ、運ばれ、成熟するこの一連のプロセスを分子レベルで理解することで、遺伝子に刻まれた生命のプログラムが実際の生命へと変換されるしくみを理解しようと試みています。同時に、この枠組みに当てはまらないようなユニークなかたちで働くタンパク質を過去に発見したため、その研究も行っています。遺伝情報から生命活動を生み出すこの一連のプロセスは、地球上に生きる全ての生物が例外なく行っている基本的な生物学的プロセスであるため、そのメカニズムを解明することは、生命システムの基本原理を理解することに繋がるのではないかと私たちは期待しています。
担当科目
春学期
フレッシャーズセミナー、生物の基礎、先端生命科学英語2、分子生物学、先端生命科学特別研究2
秋学期
先端生命科学演習5、先端生命科学実習1、先端生命科学特別研究1、先端生命科学特別研究2
プロフィール
東京生まれだが、いつの頃からか北海道に対する強いあこがれを抱き、北海道大学理III系に進学、同大学大学院薬学研究科修士課程を修了後、京都大学ウイルス研究所で学位を取得。その後、京大ウイルス研、カリフォルニア大学サンディエゴ校での博士研究員、京大ウイルス研助教を経て、2010年4月より京都産業大学総合生命科学部助教、2014年4月より同准教授、2019年4月より同教授に。
受験生へのメッセージ
京都産業大学には多くの素晴らしい先生方や事務スタッフがおられ、学業はもちろんのこと、学生生活全般や就職活動に対する支援など、様々なサポート体制が充実しています。また、創設されて間もない総合生命科学部には最新の研究施設がそろっています。本気でサイエンスに打ち込みたいと考えている受験生にはとても魅力的な選択肢のひとつになると思います。
分属前学生へのメッセージ
研究室では誰も知らない未知の世界への探求が待っています。講義室で学んだ先人の発見のその先を、今度は皆さんが見つける番です。良い準備をして、本気で挑んで下さい。
研究室の構成、様子、特別行事など
現在、教授の他に、研究補助員、大学院生、学部学生で構成されています。
日々の研究活動の他、時々釣りやハイキングに行きます。
日々の研究活動の他、時々釣りやハイキングに行きます。
連絡先
15号館3階 15303号室
E-mail:
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