教員紹介中野 宏幸

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中野 宏幸NAKANO HIROYUKI

文化学部 京都文化学科 教授

学位
博士(工学)(東京大学)土地経済学修士 (英国ケンブリッジ大学)
専門分野
観光人類学、観光政策、都市・交通学

プロフィール

神奈川県出身で、高校までを鎌倉で過ごし、大学院修了後は、旧運輸省(現国土交通省)に入省して、30年以上勤務しました。交通や都市・地域づくりの行政に長く関わりましたが、その間、機会を得て英国への留学、官民交流等での総合商社及び成田国際空港株式会社の勤務、県警察や海上保安庁、経済分析を行う経済企画庁やサイバーセキュリティ・危機管理を担務する内閣官房の勤務などを経験してきました。福島県警察に出向した際には、地域を真摯に守る警察官の方々と仕事し、また地域の安全安心を見守る多くの地元のボランティアの方々と接する機会を得ました。
留学の際には、英国内の自治体へのインタビューのため、多くの地方都市に行きました。そのときにいつも感じたのは、地方都市で暮らす人々の表情の明るさと笑顔でした。あのような笑顔や楽しみの気持ちを今の日本でも、もっと感じとることができるのではないかと考えています。「旅」は、その大切なきっかけになります。旅する人の思いは、いろいろな方々に伝わり、街はもっと明るくなっていきます。
研究調査の面では、欧米アジアやオセアニアの国々、また国内の多くの都市地域を訪れ、外国人旅行客を案内するボランティアなどのガイド活動にフィールドワークで参加してきました。「旅」を楽しむ人々、様々な地域で生活する人に接しながら、どのような街づくりを目指したらよいか、考えています。

研究テーマ・内容

研究テーマは、観光における「対話的交流モデル」の分析と国際的体系化です。国内外の都市・街の状況や取組み、観光を取り巻く現象の変化を横断的かつ多面的にとらえ、「旅」に向かう人の意識の構造、出会いで感じる「共感」や「遊び」の気持ちに関心をもちつつ、交流価値増進と高質化・円滑化を促進し、旅行者とのつながりをさらに深めていくためには、どうしたらよいか、を研究しています。
このなかでは、観光の現場での対話的交流を視座に据えながら、地域という社会・空間の中で、住民・地域の方々との連携の下、地域づくりにどう結び付けたらいいか、どのように地域として進化していったらいいか、模索しています。

研究活動・教育活動

京都や奈良・鎌倉・箱根など国内各都市、ボローニャやブダペスト・ウィーン・ベルリンなどの欧州各都市、米国西海岸のサンタバーバラ、ムンバイ・ホーチミン・台北などのアジア各都市等で、現地の観光活動に参加する参与観察とあわせ、市の観光局や観光関係団体とも意見交換を重ね、対話的交流の分析を深めています。
これらの調査を通じた研究活動として、国内外で開催される学会や論文、また自治体や観光関係に携わる方のセミナーなどで、発信をしてきています。インバウンド旅行者等を案内する国内外のボランティアの方々と接し、研修・懇談する機会をもっています。

担当科目

観光人類学、比較観光論、京都観光論、観光文化とキャリア、京都文化フィールド演習N、観光文化基礎演習A・B、京都文化演習ⅠA・ⅠB、京都文化演習ⅡA・ⅡB、日本語表現Ⅰ

ゼミ活動テーマ

多様化する観光を「対話的交流」の視点から考えていきます。1年次には、京都の寺社や自治体、地域への訪問の機会、街歩きへの参加を通じ、多面的な見方や本質にふれていきます。2年次には、研究の基礎力を養うとともに、世界の街にも関心を拡げ、文化や価値観の多様性への理解を深めていきます。3年次以降は、食文化などの体験型フィールドワークやグループでの企画活動をとりいれ、体感的な視野を広げながら、各自の問題意識を明確にしていきます。
ゼミ活動には、企業・行政や有識者とのワークショップを組み込み、実務とも接しつつ研究とキャリア形成に資する学びを深めていきます。

学生へのメッセージ

街を歩いてみて、自分の目でみて感じてください。京都は、絶えず文化を生成創造し、国内外の人々を惹きつけてやまない都市です。京都の魅力とその源泉は何か、京都の歴史や伝統文化、人の流れや地域の活動に接し、感じ取ってみてください。
そのなかで、一期一会の出会いを大切にしてください。大学キャンパスの中で、また京都のまちで多くの方と接し、つながりの機会をもってみてください。 
そして機会をとらえて、何か思うことにチャレンジしてみてください。変化が大きい時勢だからこそ、世の中はどう動いているのか、ダイナミックな地域の動き、先人や歴史に学びながら、一緒に考えていきましょう!

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