教員紹介礒谷 有亮

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礒谷 有亮ISOTANI YUSUKE

文化学部 国際文化学科 助教

学位
博士(美術史学)(ニューヨーク市立大学大学院センター)
専門分野
西洋美術史、20世紀美術史(フランス)、写真史

プロフィール

大阪出身。中南米をフィールドとする考古学者に憧れ大学に入り、途中でルネサンス美術に興味を持ち西洋美術史に移り、近代彫刻について卒論を書き、美術展という制度が気になり大学院に進学したらいつの間にか専門が写真史になっていました。大学院一年目の時にフランス、ストラスブールに、その後博士号取得のためにニューヨークに6年半留学していました。

研究テーマ

両世界大戦間期のフランスにおける写真の展開について
現在私たちの知る写真は美術作品として展示されたり高額で取引されるもの、報道写真など情報媒体としての性格が強いもの、家族や友達で撮る個人的なものなど様々に分かれます。こうした多様な写真のあり方の原型が出揃ったのが「戦間期」と呼ばれるこの時代です。当時撮影された写真をイメージとして分析することに加え、同時期に刊行された新聞、雑誌や写真集、広告やデザイン会社のパンフレットなどの文字・視覚資料を詳細に調査し、それぞれの「写真」の枠組がどのような背景から成立したのかを研究しています。

研究活動・教育活動

【論文】
  • 「1930年代のフランスにおける写真の位相—グラフィックアート誌『アール・ゼ・メティエ・グラフィーク』を中心に」 『美術史』 188号 2020年 pp.237-252
  • 「1920年代のフランスにおけるグラフィックアートの発展と写真の位置—広告写真スタジオ、ストゥディオ・ドゥベルニー・エ・ペニョ(1929)」 『待兼山論叢』 53号 2020年 pp.1-26
  • “Arts et Métiers PHOTO-Graphiques: The Quest for Identity in French Photography between the Two World Wars.” PhD diss., City University of New York, The Graduate Center, 2019.
  • “Hein Gorny and Arts et Métiers Graphiques.” PHOTO: Hein Gorny. Berlin: Collection Regard, 2019, 3-12.
  • 「ジャック・リプシッツ作《ハゲワシを絞めつけるプロメテウス》 —両大戦間期末期のフランスにおける美術の政治的意味形成とプロパガンダ」 『美術史』 170号 2011年 pp.196-211

【翻訳】
  • (共訳) 『ART SINCE 1900 図鑑1900年以降の芸術』 東京書籍 2019年
  • 「“Air Up!” Construction of the U.S. Pavilion, EXPO ’70 Osaka」 2014年 ヴェネツィア建築ビエンナーレ アメリカ館展示

担当科目

文学・芸術文化論A、歴史文化講読ⅡA(ヨーロッパ史)、フランス文化講読Ⅰ、美術史B、国際文化基礎演習、文学と芸術学の世界
<科目の詳細はシラバス検索より>

ゼミ活動テーマ

美術史研究の基礎を身につけるため、まずはとにかく作品をしっかりと細部まで見る経験を積みます。毎回各時代や様式を代表する作品を取り上げ、その詳細な観察と描写を行う方法を身につけ、それぞれの表現が成立した背景や原因を論理的に理解する態度を養うことを目指します。

学生へのメッセージ

イメージを詳細に見て、描写し、分析し、考え、理解する、という一連のサイクルからなるのが美術史学です。このトレーニングを積んでいくと、いままでぼんやりと沈黙したイメージでしかなかった美術作品が、自ら言葉を発し始める瞬間が必ずおとずれます。またこの学びを通して得られるものはいわゆるアートの枠組の中に留まりません。我々は日々イメージに取り巻かれ、それに心を動かされたり、時に踊らされたりしながら生きています。美術史や写真史から得た知識や視点をいかし、そうしたイメージを今までよりも少し深く見ることができるようになれば、日常の風景は少し違ったものに見えてくるはずです。そしてそれはみなさんのこれまでの常識や当たり前に思えた世界の把握の仕方を少しずつ、ですが確実に揺り動かしていくことになるでしょう。

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