内定者インタビュー
先輩たちに聞く!大学4年間の成長ストーリー
キヤノンメディカルシステムズ株式会社
いつか海外で働きたい。
その思いを決定づけた東南アジアでの体験。
この学部を選んだのはぼんやりと「英語が好きだったから」というくらい。⼊学当初は具体的に何を学ぶ学部なのかもはっきりと理解していなかったので、まさか「海外で働きたい」という夢が⽣まれるなんて考えもしませんでした。
⼤きな転機となったのは3年次のゼミです。初めて参加した3~4年次生の合同合宿で、EUや環太平洋経済連携協定など、それぞれの卒論テーマを熱く語る先輩たちの姿に圧倒されました。⾃分も何か柱になるテーマを⾒つけなければ。そんな風に思っていた⽮先、先⽣のアドバイスもあって、企業の支援金を得て⽇本を⾶び出しベトナムとマレーシアへ赴きました。
その時に⾃分に課したテーマは「⽇本企業がなぜ東南アジアに進出しているのか」を調査すること。事前にアポイントメントを取って、滞在した3週間で現地の日系企業をいくつも訪問しました。どの企業にも共通していたのは、仕事に対する社員の熱量の⾼さです。こんなに⽣き⽣きと精⼒的に働ける、仕事をするほどダイレクトに成果につながるビジネス社会が海外にあるのかと驚きました。
また先⽣の⼝利きで紹介してもらったベトナムで働く京都産業⼤学の卒業生も印象的でした。その卒業生は新規事業の市場を開拓するために世界を⾶び回っているビジネスパーソンで、⽇本では飽和状態の市場も海外へ出れば思いがけないほどのリターンがあることが、やりがいや進出の理由につながっている、と熱く語って下さり、「こんなに⾯⽩い仕事はほかにない」と⾔い切るような話しぶりや⽣き⽅に憧れを感じました。滞在中は何かとお世話になり、異国の地での先輩の有り難さが身に沁みました。
内定先は、海外展開も⾏っている⽇本の医療機器メーカー。医療の分野を志望したのは、⾼齢化社会が進む⽇本で⽣まれた技術や製品を持ってすれば、今後さまざまな国で市場を開拓できる可能性があると感じたからです。
⾃分の仕事に誇りを持って話してくれた卒業生のように、いつか⾃分もなれたら。海外で働く⾃分をイメージできたことが、この学部で得た⼤きな収穫の⼀つだと思います。
外国語学部 国際関係学科 4年次
今井 悠翔さん
※掲載内容は取材当時のものです。
山九株式会社
世界との「つながり」を学び「つなぐ」仕事へ。
4年間を振り返って最も印象的だったのは、1年次の冬から春にかけて参加した「海外フィールド・リサーチ」です。初めての海外でアメリカのポートランドに約三週間の滞在。すごくワクワクしていたのを覚えています。
ホストファミリーとの交流では多少言葉が通じなくても、私が振舞う餃子やチャーハン、みそ汁といった家庭料理を喜んでくれたり、日本について様々な質問をして関心を示してくれたのが嬉しくて。言葉は完璧でなくても、結局、相手への興味関心、敬意さえあれば、乗り越えられると確信できたのが私にとって大きなターニングポイントになりました。
帰国しても、海外との関わりはずっと持っておこうと、京都産業大学の外国人留学生をサポートするバディ制度に参加。今後は自分がホスト側となってアメリカと台湾からの留学生を迎え入れました。「たとえ言葉に壁があっても」と先のアメリカでの経験を活かして、お泊り会を企画したり一緒に出掛けたり。不安な留学生の気持ちになって考えることで、良好なコミュニケーションをとることができたと思います。
こうして国際関係学を4年間学んで感じるようになったのは「見えない糸のつながり」でした。日本も世界も、誰もが見えない糸でつながっていて、モノや気持ちが行き交って皆の生活が成り立っている。それに気づいたとき、自分もつながりをつくる側になりたいと国際物流の最前線で働く道を志望しました。目には見えないつながりに気づき、その価値を知る。それが自身の進路を決定づける大きな学びだったのだと感じています。
外国語学部 国際関係学科 4年次
佐藤 友梨香さん
※掲載内容は取材当時のものです。
ダイキン工業 株式会社
当たり前「じゃない」ことだらけの4年間。
気付いたのは、偏見のない社会の重要性。
人間はどうしても偏見を持ってしまう」。大学に入学したての頃、授業で出合った大切な言葉です。1年次に「海外フィールド・リサーチ」で訪れたカナダでは、ボランティア活動が盛んな街の在り方に驚き、またイスラームの国を自分の目で確かめようと旅したウズベキスタンでも、抱いていた怖いイメージとは異なり、旅人を温かく迎えてくれる人々がいました。
国際関係学ならではの学びは、外国語の先にある多国間のさまざまな違いを知ること。自分の当たり前「じゃない」世界が至る所で待ち受けています。例えば、国や民族間の対立は授業でよく登場する題材です。それらの複雑に絡み合う歴史をひもとくことで、「国が違えば文化や国の在り方が違うのは当然。それなのにその先に対立が生まれてしまうのは偏見が原因ではないか」という自分なりの結論に至りました。
この大学には、考えの異なる学生がフラットに言い合える土壌があります。多様な意見に晒される環境は、先入観や偏見を制御する訓練になり、また自分にとって何が大切かもクリアになりやすい。
私が進むのは、海外シェア70%の空調メーカー。どんな方との仕事であれ、これまでの学びに新たな経験を積み重ね、自分自身を高めるよう取り組みたいと思います。冒頭の言葉は、初心に帰るための言葉として、これからも側に置いておきます。
外国語学部 国際関係学科 4年次
星山 雅さん
※掲載内容は取材当時のものです。
日本通運 株式会社
多角的に世界を学べたからこそ
自分のやりたいことが分かりました。
ボランティアで貧困は救えない。2年次の終わり、タイやカンボジアへ一人旅をしたときに感じた私の率直な思いです。高校生の頃に世界の貧しい人たちの助けになりたいと考え、京都産業大学へ。入学後、国際ボランティア論などを学びながら、途上国の貧しさを解決するために自分は何ができるかを探しました。
現場に携わっている先生も多く、「実際に自分の目で見ておいで」という気風。それで東南アジアに行ってみようと思ったんです。現地の人と話すうちに、ボランティアが一時的な問題解決で終わってしまっている面があることを知りました。持続的に貧困を救うためには、インフラ整備や国際的相互依存が必要なのではないか。そんなことを考えながら、国際経済学や国際関係学の授業に臨み、幅広く知識を深めていきました。
演習は少人数制ということもあり、先生は一人一人をよく見てくれます。就職先の相談にも乗っていただいて、私の漠然とした考えに物流業界を推薦してくれました。
自分なりに調べるうち、ああ、これだと。中でも世界の物流の大部分を占めている海運業だと確信しました。貧困を救う手だてはさまざまですが、私は物が動いて経済が回っていく仕組みで立ち向かいたい。今後は国際海運という道で、世界の貧しさを解決する一助を担えたらと思います。
外国語学部 国際関係学科 4年次
中務 真弥さん
※掲載内容は取材当時のものです。
ソフトバンク株式会社
先生の「問い掛け」で磨かれた、
先見の明と、コミュニケーション能力。
人と話すことが好きなんです。国際関係学科にはそんな私にとって絶好のカリキュラムがそろっていました。
この学科で行われる授業は、いつもインプットとアウトプットがセットになっています。習った理論を最近のニュースに当てはめ、自分の考えを加えてプレゼンをしたり、何人かで議論をしたりします。例えば先生が、国際的なニュースを取り上げて「これをリアリズム、またはリベラリズムの立場からどう考えるか英語で説明しなさい」という課題を出されます。どれほど難解な内容も、人に伝える視点で考えをまとめ、異なる言語での表現を推敲(すいこう)していくと理解が深まり、論理的思考力も磨かれていくものだと実感しました。
また国際経済のゼミ活動では、「このニュース、この先どうなるから重要なの?」と決まって先生が聞いてきます。情報の生かし方、常に「その先」を考える癖がつきました。
コミュニケーションの大切さを実感していること、常にその先について考えていること。就職活動では、私の中でこの二つを軸に面接に臨み、またそれが強みとして生きる企業に内定をいただきました。5GやIoTを活用するサービスの開発にいち早く取り組むなど、時代の先を行く戦略や先見性に引かれたことも志望理由の一つです。内定先では「その先」を考える姿勢やコミュニケーション能力など、この学科の学びで得たスキルも生かしつつ、伸び伸びと働いていける雰囲気を感じています。
外国語学部 国際関係学科 4年次
黒田 早紀さん
※掲載内容は取材当時のものです。
雪印メグミルク株式会社
ニュージーランドへの留学が転機に。
人生を変えた酪農との出合い。
3年次の1年間、ニュージーランドに留学しました。酪農で有名な、世界一の乳製品輸出国です。
もともとは、開発学を中心に自分の専攻に関する科目を学びに行ったのですが、留学先が広大な敷地内に広い農場や牧草地、牛や羊がたくさんいる農学・酪農学で非常に有名な大学だったのです。寮に帰れば周りは農学や酪農学、獣医学を学ぶ友人ばかり。そのような環境の中で友人たちと仲良くなったり、世界的な乳業メーカーの方からお話を聞いたり。週末に牧場や牛舎を巡るうち、酪農の魅力に引かれていきました。
何より海外に出て改めて知ったのは、日本のものづくりの優秀さ。日本のメーカーの知名度は高く「日本は高い技術力を持っている」「食品も技術力があるからこそ、おいしいし、安全だね」と、高く評価されていることを知りました。乳製品は新生児から高齢者まで口にする食べ物で、安全性が厳しく問われるだけに生産者は責任と誇りを持っています。そんな志のある人たちが作った食品を届ける仕事がしたい、そう思って就職活動に取り組みました。以前はまったく興味がなかった酪農の魅力を知ったのも、日本の食品メーカーを誇らしく感じられるようになったのも、思い切って海外へ飛び出したおかげで得ることができた学びです。積極的に行動することの大切さや、人とつながるコミュニケーション能力の重要さを学んだことが、京都産業大学で得た最大の収穫だったと思っています。
外国語学部 国際関係学科 4年次
成宮 澄さん
※掲載内容は取材当時のものです。