教員研究テーマ
すべての研究活動や研究成果に関する論文・著書・活動記録等については、「京都産業大学研究者データベース」を、参照してください。
(五十音順/2021年度在職者)
指導教員 | 教員名 | 領域科目名 | 研究テーマ |
---|---|---|---|
※ | 石川 登志雄 | 文化財 | 京都の社寺・文化財に関する研究 |
※ | 出田 和久 | 地理学 | 平安京・京都盆地に関する歴史地理学的研究 |
雲岡 梓 | 近世文学論 | 日本の古典文学(近世文学・女流文学)の研究 | |
※ | 小林 一彦 | 文学 | 日本の古典文学(和歌文学・中世文学)の研究 |
笹部 昌利 | 幕末維新史 | 幕末維新政治史の研究、日本近世・近代地域史の研究 | |
※ | 下出 祐太郎 | 伝統産業 | 京都の美術工芸・伝統産業・漆文化の研究 |
※ | 灘本 昌久 | 歴史 | 日本近代史、同和問題の歴史的研究 |
※ | ペレッキア ディエゴ | 伝統芸能 | 京都の伝統芸能に関する研究(演出、伝承、国際化などの諸相) |
※ | 村上 忠喜 | 民俗学 | 祭礼文化を中心とした都市民俗研究/文化遺産研究 |
※ | 吉野 秋二 | 歴史 | 日本古代都市(平安京)の研究、出土文字資料の研究 |
※ | 若松 正志 | 歴史 | 近世の京都に関する研究、日本近世対外関係史研究 |
※印は研究指導教員を示します。
研究紹介
下出 祐太郎 教授
「美術工芸・伝統産業・漆文化」の研究

今も京都に伝わる伝統の美術工芸。祈りに供するものから生活用具まで、ものづくりが私たちの生活を支え、儀式や祭礼のコミュニティーを支え、生活文化の根幹を支えてきました。さらに国宝をはじめとする文化 財を生み出し、一方で世界を牽引する先端産業をも形作ってきました。1200 年の歴史を誇る京都には、ものづくり文化に内包された膨大な知恵や、自然観・哲学に根ざした美意識が脈々と受け継がれ、伝統工芸技術が継承されています。ものづくりに対する専門的な視点・方法・知識を学び、調査・分析を行う中から、新たな価値を創造したいと考えています。
文化財に対する理念を理解し、論理的かつ科学的な姿勢をもって一緒に研究しましょう。天然素材から人工素材まで、道具から機械まで、手作りから機械制御まで、過去のものづくりを研究し、現代における価値を考察し、未来に繋がる産業のあり方や、生活に豊かさとうるおいを与えるあり方も研究対象です。
京都は世界に通用する研究材料の宝庫です。寝ている暇などありません。
文化財に対する理念を理解し、論理的かつ科学的な姿勢をもって一緒に研究しましょう。天然素材から人工素材まで、道具から機械まで、手作りから機械制御まで、過去のものづくりを研究し、現代における価値を考察し、未来に繋がる産業のあり方や、生活に豊かさとうるおいを与えるあり方も研究対象です。
京都は世界に通用する研究材料の宝庫です。寝ている暇などありません。
小林 一彦 教授
平安・鎌倉時代和歌文学の文献学的実証研究

日本人の美意識を支えてきた古典和歌の肥沃な世界に分け入り、日夜、美しい言葉の海で研究を続けています。王朝の時代から明治維新まで、日本の学問の王道は『古今和歌集』を研究することでした。歳時記はもとより、屏風や襖絵、西陣の帯や友禅の絵柄、蒔絵のデザイン、さらに能や歌舞伎などの舞台芸術に至るまで、衣食住や生活習慣の多くが『古今和歌集』に支配されているといっても過言ではありません。クールジャパンの源流が、古典和歌であったのです。
鑑賞や感想と異なり、研究には実証が求められます。古典を本格的に学ぶには、学者や編集者が読みやすいように手を入れた本文ではなく、原典テキストに向き合わなくてはなりません。研究を志す者は、現地に赴き写本を手に取ってテキストを調査しなければなりませんでした。ところがインターネットの発達で、自宅にいながら世界中に散在する写本をデジタル画像で調査、比較できる環境が急速に整備されつつあります。これまで不可能とされてきた、通信教育による文献学的実証研究の学びが存分にできる夢の時代がやってきたのです。
鑑賞や感想と異なり、研究には実証が求められます。古典を本格的に学ぶには、学者や編集者が読みやすいように手を入れた本文ではなく、原典テキストに向き合わなくてはなりません。研究を志す者は、現地に赴き写本を手に取ってテキストを調査しなければなりませんでした。ところがインターネットの発達で、自宅にいながら世界中に散在する写本をデジタル画像で調査、比較できる環境が急速に整備されつつあります。これまで不可能とされてきた、通信教育による文献学的実証研究の学びが存分にできる夢の時代がやってきたのです。