中国・参加者の声
法学部法政策学科 青木 崇晃さん
短期留学を終えて
私は法学部生と言う身でありながら今回、三月に短期留学で北京に行かせていただいた。本学からの留学生のほとんどは中国語専攻の学生ばかりで私のように他学部からの留学生は、ほとんどいなかった。そういうこともあって始めの方は戸惑いと心細さから留学を無事終えられる気がしなかった。だが、現地中国人の研修生、先生方が本当に親切に取り計らっていただいたので、日に日に楽しい日々を過ごせるようになった。
学習面について詳しく言述べると、私は一年間「中国語エキスパート」を受講していただけであったので実際の現地での授業についていけるかどうか非常に心配であった。実際の授業は、クラス分けはなく、本学からの留学生全員同じ教室で、担当の先生に授業をしていただく形であり、また、ゆっくり分かりやすく教えて下さるのでついていくことができた。
今回の留学で私は、今までとは比べ物にならない世界観を覚えた。なので、この気持ちを味わってもらうためにも後輩たちには是非、短期留学に行ってもらいたい。
中国語専攻 藤尾 健司さん
一年間よりも濃かった三週間
僕は、最初はこの海外実習に参加するつもりはありませんでした。その理由としては、たったの三週間中国に滞在して、授業を受けて何が得られて何が変わるんだという気持ちがあったからです。そう思っていたら出発の日がやってきていました。「三週間日本に帰れないのか」と思いながら日本を出発して北京に到着しました。
僕は北京科技大学に滞在しましたが、敷地が京産の3倍ほどあって驚きました。そして授業ですが、出発前に聞かされていなかったのですが、すべて中国語で行われたのですごく焦りました。僕は一回生の時に勉強をさぼっていたのでなおさらでした。最初の方は、先生が何を言っているのかわからなかったのですが、最後の方になると少しだけ理解することができるようになっていました。嬉しかったのを今でも覚えています。また、中国人学生で日本語を学んでいる方々との交流では日本語を学び始めて半年なのにもう僕たちを学外案内できる人もいたので、中国人学生の勉強に対する姿勢を見て僕は自分の一年を振り返って、情けなくなりました。本気で学ぶということはこういうことだということを見せつけられたと思いました。なぜなら、同じ時間でもこんなにも差が出るということは本気でしていなかったことを語っていると思ったからです。
この三週間という限られた時間の中で僕は大きく成長できたと思い、また将来の進路を考える良い機会になったと思います。具体的にいうと、僕は恥ずかしながら将来海外で、海外を相手にするような仕事をしたいと思ってはいました。ですが、この海外実習を終えて具体的に中国や台湾で仕事をしたいと思うようになりました。なので、これからの大学生活を後悔の無いように中国語や英語を勉強していき、自分の進路を実現したいと思いました。違う文化の人々との意思疎通や、現代中国をこの目で見ることもできたのもきっかけになりました。皆さんもぜひ積極的に参加して下さい。
中国語学科 伊藤 駿さん
中国留学したことでの発見
科技大留学の初めはあまり良いとは思えないかもしれません、というのも日本語が全く通じず、文化や発声の違いで中国人が無愛想に見えたりします。 例えば、日本で『ん?』のようなニュアンスの時に向こうの人は『あ?』と二声で言われ喧嘩をふっかけられたような不快感が最初はあったり、スーパーでも日本の店員に比べて値段を言うだけで、『いらっしゃい』や『ありがとうございました』等もなく少し無愛想だな、と感じることもありました。
しかし、留学する中で、近年の日本にはいない、日本人が見習わなければならないような人が中国にはたくさんいることや、中国の日本と違ういい部分、逆に日本の良さも見えきます。それらは実際に中国に行って身をもって体験しなければ得ることのできないものである、と思います。
その一つとして道路の広さと利用者ですが、道路も歩道もとても幅が広く、それに伴う大雑把な運転も多く、中国のバスなどに乗ると運転が危ないと思うでしょう。 私もバスに乗りましたが、スピード、バス停の止まる位置の適当さ、などにも驚きました。歩道と二輪車の場所が同じで日本よりも二輪車が優遇されており、日本は狭いことが再認識できます、このように中国は大学などの建物の敷地も広いです。
他にも中国料理の味も日本とは違い、その中でも辛い、という味覚が日本のそれと違って、私は辛いというよりも痛い、と感じるような味で四川料理は手がつけられなかったです。またそれを平気で食べれる中国人を見て、食べ慣れているな、と食の文化の違いを痛感しました。そういった日本と中国の相違点を踏まえ、科技大での留学は中国語だけでなく国家としての中国を目の当たりに出来ます。
また、科技は駅までこそ遠いものの、駅からは安価で様々な文化遺産が見に行け、中国に来たことを大いに実感する事ができ、また科技大の方々の作ったプログラムがあったり、中には中国学生との個人的交流をしている人もいて、一日中何もすることがない、ということがなく、どんな人も退屈しないだろうと思います。
私は「百聞は一見にしかず」というように、言葉では伝えきれないほど貴重な経験ができたと思います。もし留学に目的が見いだせなくても、まずは行ってみてください、それだけでも十分素晴らしい経験となり人生の財産の一部となります。それは中国に限らずどこに行くのでも同じだとは思いますが、私はそれをここに来て一番感じました。
知り、感じ、考え、動くためにはともかく行動する、そうして知識として蓄える、それを身をもって感じるには留学という手段が一番いいでしょう。
法学部法律学科 鈴木 夢さん
中国語学実習 感想
今回、3週間の中国語学実習を通して教科書では学べない中国の文化を学ぶことができました。
中国へ到着し、大学へ行くまでのバスの中、乗務員さんの話す言葉はもちろん中国語で何を言っているのかさっぱり聞き取ることができませんでした。大学で一年間勉強していたにもかかわらず、きっと簡単であろう単語も聞き取ることができていなかったのです。そこで、初めて3週間やっていけるだろうかと思いましたが、同時に何か成長しなければ意味がないとも思いました。大学での授業でも先生が何を言っているのか初めは聞き取ることができずにいましたが、何日かすると耳が中国語に慣れ、スピードはゆっくりではありましたが会話も出来るまでになりました。日本語を学んでいる中国人学生との交流では、中国の学生はとても勉強熱心であると思いました。日本語を一年間勉強したと言った学生も中にはいて、日本語を話せるようになっているのに、自分は聞き取ることも出来ていないと恥ずかしく思いました。勉強熱心なところに感心するとともに自分ももっと頑張らねばと思いました。
その他に大学、中国での生活の中では驚かせられることが沢山ありました。
その中で一番衝撃的だったことは、食堂で買った食べ物を直接袋の中に入れて持ち歩いていることです。昼になると、ほとんどの学生は学生食堂に行って昼食をとるのですが、袋を手に提げて出てくる人が多かったので、何を持っているのか気になり見ていたところ袋の中に直に食べ物が入っていたのです。米や野菜をいためたもの、麺類なども全てです。私には寮にそれを持ち帰って食べようという勇気はなく、その光景を見ているだけという風になってしまいました。
日本であれば、紙パックやプラスチックの容器に食べ物を入れて、それを袋に入れて持ち歩くのが普通です。食べ物によって袋を分けることもなく頼んだものをすべて同じ袋に入れていることには驚きました。
また、街を歩いていると唾を吐く人を多く見かけました。一日に何回唾を吐くんだというくらいそこら中から聞こえてきます。その光景が不思議で先生に尋ねてみると、北京は空気が乾燥しているからそういう人が多いと話していました。
今回の実習で中国の文化や、その土地柄を知ることが出来、私にとってとてもいい刺激になりました。これからも勉強に励んでいきたいと思います。そして、今回は北京でしたが、その他はまた違う雰囲気があると思うので機会があれば中国の他の地域にも足を運んでみたいと思います。
中国語専攻 大橋 良生さん
中国伝媒大学に留学して
私は3月5日から3月25日までの3週間、短期海外実習に参加し中国伝媒大学に留学しました。向こうでは様々なことを経験しました。まず大学の授業は午前中に留学生を教える専門の先生に教科書を使いながら日常でよく使う言葉や文化についてなどの会話中心の授業をしてもらいました。授業の中でゲームを取り入れながらやっていただいたので私たちは楽しみながら中国語を勉強することができました。最後の授業の時には演技をしながら中国語で会話するというものと自己紹介をするというテストがありました。そこで3週間という短い期間の授業でしたが自分達の中国語の成長を感じることができました。
午後は文化体験として伝媒大学の大学院生と一緒に中国語で会話しながらお互いの文化について紹介し、体験しました。毎日一つのテーマについて日本側と中国側の文化をそれぞれの学生が発表し合いました。食事や祝日、衣服や伝統芸能、遊びやアニメなどがテーマでした。大学院生は私たちのために様々なことを準備し体験させてくれました。餃子作り体験や京劇のお面作りや習字、伝統衣装を着る体験や切り絵などもさせてもらい、とても貴重な体験でした。休みの日には博物館や万里の長城にも連れて行っていただきました。私生活については用意してもらった部屋はとても綺麗ですごしやすかったです。しかし空気は思った以上に悪く体調を崩すこともありました。食事も口に合わないこともありましたがそれも文化体験の一つだと感じました。
今回の実習は3週間という極めて短い期間で中国語の能力が大きく上がったわけではないかもしれないが現地で勉強し、文化体験もできたことで勉強の意欲が増し、自分自身を成長させることもできました。何よりも中国人の友達ができたことも大きな結果です。大変なことも多かったですが海外実習の3週間は私にとって非常に有意義な期間でした。