専攻紹介
「母語」としてではなく、一つの「言語」として日本語を学びます。
「日本語・コミュニケーション専攻」と聞いて、「日本語を自然に身につけている日本人がどうしてわざわざ大学で日本語なんて…」、「小中高の『国語』でもう勉強したし…」、「日本語って外国人留学生が専攻するんじゃないの」と思った人はいませんか。でも、ちょっと待って下さい。
生まれて最初に自然に身につけた言語のことを「母語」といいます。そして日本語を「母語」とする人は無意識に日本語を使いこなすことができます。しかし、たとえば、日本語が「母語」ではない人に、「私は大学生です。」と「私が大学生です。」の意味や使い方の違いを聞かれたら、どう説明しますか?「私は起きた時、雨が降っていた。」という文は日本語として不自然ですよね。なぜ「は」ではなく「が」を使わなければならないのでしょうか?「コーヒー」には「冷えたコーヒー」と「冷めたコーヒー」がありますが、「ジュース」には「冷えたジュース」はあっても「冷めたジュース」はないですよね。では「冷める」と「冷える」の違いをどう説明したらいいのでしょうか? 「母語」として日本語を使っている時にはあまりにも当たり前すぎて問題にもならないようなことが、一つの「言語」として日本語を見るととても大切なことになります。「日本語・コミュニケーション専攻」では、「母語」としてではなく、一つの「言語」として日本語を学びます。
生まれて最初に自然に身につけた言語のことを「母語」といいます。そして日本語を「母語」とする人は無意識に日本語を使いこなすことができます。しかし、たとえば、日本語が「母語」ではない人に、「私は大学生です。」と「私が大学生です。」の意味や使い方の違いを聞かれたら、どう説明しますか?「私は起きた時、雨が降っていた。」という文は日本語として不自然ですよね。なぜ「は」ではなく「が」を使わなければならないのでしょうか?「コーヒー」には「冷えたコーヒー」と「冷めたコーヒー」がありますが、「ジュース」には「冷えたジュース」はあっても「冷めたジュース」はないですよね。では「冷める」と「冷える」の違いをどう説明したらいいのでしょうか? 「母語」として日本語を使っている時にはあまりにも当たり前すぎて問題にもならないようなことが、一つの「言語」として日本語を見るととても大切なことになります。「日本語・コミュニケーション専攻」では、「母語」としてではなく、一つの「言語」として日本語を学びます。
物事を客観的に捉える力と自らを語る力を身につけます。
無意識のうちに身につけたことを意識的に捉え、なぜそうなのかと考えることは意外と難しいことです。それは「言語」だけではなく、「社会」「文化」「習慣」など私たちを取り巻く全てのことについても同様です。グローバル化が進むと、自分にとって当たり前のことを客観的に捉え、なぜそうなのかを考え、説明しなければならないことが多くなります。「日本語・コミュニケーション専攻」では、一つの「言語」として日本語を学ぶことを通じて、物事を客観的に捉える力と自らを語る力を身につけます。
国際感覚・異文化理解力・コミュニケーション能力を養います。
自らのことを客観的に捉える力は、同時に他を客観的に捉える力にもつながります。自分にとっては不思議なこと、信じられないこと、不自然なことでも、すこし見方を変えて客観的に考えると、普通のこと、当たり前のこと、ちゃんと理由があることに見えます。国際感覚・異文化理解力とは、このようなものの見方をする感覚・力であり、他者とのコミュニケーションの基本となるものです。「日本語・コミュニケーション専攻」では、このような国際感覚・異文化理解力・コミュニケーション能力を養います。
日本語教育を専門的に学ぶことができます。
現在、日本国内はもちろん、アジア圏を中心に世界中の多くの人々が日本語を学んでいます。日本語教師は、そのような人たちに日本語を教えています。日本語教師には、日本語や日本に関する様々な知識、日本語の教え方はもちろん、物事を客観的に捉える姿勢、自らを語る力、国際感覚・異文化理解能力・コミュニケーション能力が求められます。 日本語教師になるためには、小・中・高校の先生のような教員免許は必要ありませんが、多くの場合、それに代わるいくつかの条件を満たすことが求められています。「日本語・コミュニケーション専攻」では、日本語教育を専門的に学び、この条件を満たすことができます。
国語の教員免許が取得できます。
中学校・高等学校の国語科教員になるためには免許状が必要です。日本語・コミュニケーション専攻の学生は、指定の単位を修得することで、その国語科免許状を卒業と同時に取得することが可能です。
専攻語(中国語・韓国語・インドネシア語)の一つを修得します。留学生は既に身につけた日本語をより深く学習します。
「日本語・コミュニケーション専攻」の学生は、アジア言語学科の他の専攻の学生と同じカリキュラムで、中国語・韓国語・インドネシア語のうちの一つを「専攻○○語」(必修科目)として2年間学びます。各専攻語では、「海外実習」という科目が設けられており、希望者はこれに参加することができます。留学生は「インテンシブ日本語」(必修科目)を中心に既に身につけた日本語をより深く学習します。
※国際交流基金が2018年に行った調査によると、日本語学習者が多い国、上位3カ国は「中国」「インドネシア」「韓国」です。
※国際交流基金が2018年に行った調査によると、日本語学習者が多い国、上位3カ国は「中国」「インドネシア」「韓国」です。
英語の実践力を養います。
「特別英語」という科目を中心に、実践的な英語力の向上を図ります。教員免許(英語)の取得や英語圏への留学も可能です。
日本を世界に発信できる「真の国際人」を目指します。
外国のことに興味・関心を抱き、外国語や外国の文化などを学ぶことで、将来、世界で活躍する人になりたいと思っている人が多いことでしょう。そこで、このことを視点を変えて捉えてみると、日本に興味・関心を抱き、日本語や日本の文化を学ぶことで、世界で活躍する人になりたいと思っている人が世界中に数多くいるということになります。このような人々に日本語や日本の文化などについて発信することも、世界で活躍するということにつながります。「日本語・コミュニケーション専攻」では、日本に興味・関心を抱いている人々との架け橋になれるような学びを行い、日本を世界に発信できる「真の国際人」を目指します。
留学生との「学び」や「交流」がより身近に。
本専攻では、日本語のスペシャリストや日本語教師をめざす留学生も学んでいます。また、本学で日本語を学んでいるさまざまな国からの留学生、国内外で日本語を学んでいる人々とも接する機会があります。