授業科目紹介

必修科目(1年次・2年次)

専攻○○語

アジア言語学科の他の専攻の学生と同じカリキュラムで、中国語・韓国語・インドネシア語のうちの一つを「専攻○○語」(必修科目)として2年間学びます。(各専攻語には、「海外実習」という科目が設けられており、希望者はこれに参加することがでます。)

※どの言語を学ぶのかは入学時に決定します。(ただし、希望に添えない場合があります。)

インテンシブ日本語

本専攻の留学生、日本語を母語としない者のための授業。既に身につけた日本語をより深く学習し、日本語運用能力の更なる向上を図ることに加え、日本語の専門家として求められる日本語についての基本的な知識とより高度な運用能力を身につけます。

日本語学入門

日本語学の音声・音韻、文字・表記、語彙、文法、表現などの種々の分野における基本事項について学びます。

日本語教育入門

これから専門的に日本語教育を学んでいく上で必要となる入門的な知識を身につけることを主な目的として、国際社会の実情と日本との関係、日本の社会・文化、学習者と日本との関係、学習者が日本語を必要とするに至った経緯や、学習者と周囲との接触の状況, 日本語教育の歴史や現状、制度を学びます。

日本文学入門

文体を意識しながら、古代から現代にかけての文学作品を読み味わい、作品が成立した時代背景や文学史上の意義を考察することによって、日本の文学・文化に関する基礎知識の定着と文学史の理解を図ります。

日本語表現法

一定の構成や形式を踏まえた日本語の文章・談話を、その目的や相手(読み手・聞き手)にあわせて作るとともに、自身や周りの人が作った日本語の文章・談話を客観的に分析し、日本語の文章・談話における表現 方法を学びます。

日本語情報リテラシーⅠ・Ⅱ

コミュニケーション、情報収集、情報活用に有用なツールとしてのインターネット(各種Webアプリケーション)および各種ソフトウェアの操作技能とその応用について学びます。また、各自が所有する携帯通信機器が情報日本語およびコミュニケーションの観点からどのように活用できるかについても検討します。

英語で学ぶ日本の社会

This course aims at helping students understand or re-consider Japanese culture from a global, critical, and multidisciplinary perspective while avoiding stereotypes and generalizations, as well as to identify relevant issues in contemporary Japanese society.

英語で学ぶ日本の文化

This course aims at helping students understand or re-consider Japanese culture from a global, critical and multidisciplinary perspective while avoiding stereotypes and generalizations.

専攻基幹科目(2年次から)

日本語学概論Ⅰ・Ⅱ

音韻、文字・表記、語彙、文法、文章・文体などの様々な面から日本語を科学的に捉えて分析します。

言語学概論Ⅰ・Ⅱ

言語学で考えられていること、実践されていることをみなさんに紹介し、言語学というのはいったいどのような研究分野であるのかについて理解するために、言語学の基本的な知識や考え方を体系的に学びます。

日本語文法Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

現代日本語や古典日本語を客観的に観察、分析し、日本語の基礎的な文法事項について体系的な知識を身につけるとともに、そこから生起する諸々の文法現象を理解し、基本的な“日本語文法力”の実力養成を目指します。

日本語音声学

日本語音声の特徴と発音のメカニズムを把握し、日本語音声を客観的に聞き取る観察力を身につけ、外国語学習、日本語教育、国語教育、日本語生活などに生かせるようにします。

対照言語学

日本語と他の外国語との音声・音韻の異同、文法(形態的・統語的)の問題、語彙の意味的な差異、諸々の表現形式(「ナル」言語と「スル」言語等)の異同の様相を考察し、客観的立場からの日本語の実像に迫ります。

日本語史

古代から現代に至る種々の文献資料を用いながら日本語の歴史に関する基本事項について解説するとともに、日本語の変遷の要因について考えます。

日本語教育概論

日本語を母語としない人を対象とした日本語教育について、言語、社会、経済、国際関係、歴史、文化等、多方面から体系的に知識を得て、日本語と日本語教育に対する自分なりの問題意識と将来への展望が持てる知見を身につけます。

日本語教授法Ⅰ・Ⅱ

日本語を母語としない人を対象とした日本語教育の実践において必要となるさまざまな知識、考え方やスキルを具体的な事例を通し学んでいき、日本語教師に求められる幅広い知識、考え方やスキルを身につけます。

日本語教育のための「言語と社会」Ⅰ・Ⅱ

社会の中で言語がどのように使用されているのか、またどのように機能しているのか、言語と社会・国家とのかかわりになどを中心に、将来、国内外で日本語教育に携わりたい人にとって必要となる「社会言語学」の知識や考え方を学びます。

日本語教育のための「言語と心理」Ⅰ・Ⅱ

周囲に溢れる様々な言語現象、日本語学習者の存在に目を向けつつ、将来、国内外で日本語教育に携わりたい人にとって必要となる言語学習における学習者の心理や第二言語習得に関する基礎知識や考え方を学びます。

日本語教材開発論

日本語教育のコースデザインから見た教材の位置づけを理解した上で、実際に教材分析を行うとともに、教材作成の立案から作成までを実際に行うことで理解の深化を図り、知識を実際に運用できるようにします。

日本語教育史

外国人への日本語教育や外国人による日本語学習がこれまでどのように行われていたのかを、主に政策的観点、日本語研究および日本語史の観点、外国語教育の観点からみていきます。

日本文学概論

日本文化の基底を表出してきた古代から近現代までの物語、小説、随筆、演劇などの文学作品を、それぞれの時代背景や作品成立の状況を理解しながら鑑賞します。

漢文学概論

日本人が中国古典を日本語として読み解く方法でともいえる漢文について、主として中国古典のテキストを読みながら、返り点や送り仮名、基礎的な句法などを解説し、漢文訓読のルールを学びます。

日本文学論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

古代から近現代に至るさまざまなジャンルの文学作品を鑑賞しながら、その作品や作者の基礎的な理解、文学史上の意義や影響に関わる諸問題を扱っていきます。

日本文学史

中世歌論の影響を色濃く受けた江戸時代前期から、次第に近代への萌芽を含む江戸時代後期へと移り変わる文学史の流れを踏まえながら、歌人の創作現場を考察します。

専門セミナー、教育実習(3年次から)

日本語・コミュニケーション専門セミナー

[日本語論Ⅰ・Ⅱ]

現代日本語に関する諸々の問題を扱うことで、現代日本語の分析と研究の方法論を習得します。

[日本語論Ⅲ・Ⅳ]

2023年度より開講
日本語の現状と変遷、特徴について考察するとともに、国語教育における効率的な学習。教育について考えます。

[日本語教育論Ⅰ・Ⅱ]

日本語を母語としない人が対象の日本語語教育における「教授者としての日本語文法の理解」、そして「外国語として日本語をどう教えるか」ということについて学んでいきます。

[日本文学Ⅰ・Ⅱ]

2023年度より開講
文献の解読やフィールドワークなど通して、文化の特色や面白さ、魅力を再発見し、発信する能力を培うことを目指します。

[異文化コミュニケーション論Ⅰ・Ⅱ]

異文化との接し方を学ぶとともに、異文化との正しい付き合い方を考えていきます。また、ある言語行動の社会的な意義が文化によって異なっていることや、日本語学習者がインターアクションをすることでどのようにして日本語話者との人間関係を損なわないように目的を達成するかを考えていきます。

[手話コミュニケーションⅠ・Ⅱ]

言語コミュニケーションの手段である手話の基本的な知識とその技能の習得を目指します。

[留学生対象:日本語スキルⅠ・Ⅱ]

社会に出てから役立つ日本語を含めたより高度な日本語を習得し、総合的運用力を高めるとともに、異文化調整力や異文化理解力を身につけます。

日本語教育実習

実際の教育現場において指導する際に必要となる様々な基礎的知識を踏まえた上で、具体的な学習者を想定し、ニーズにそったコースデザイン、授業の組み立て、教室活動、教授方法を考え、授業実践を行います。また、本学の留学生クラスや国内外の日本語教育機関において、日本語教育の現場を体験します。

アジア言語研究演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ(3年次から)

[玉村ゼミ]

身近な日本語を観察・分析しながら日本語を様々な面から考察し、日本語らしさについて考えます。

[渡辺ゼミ]

日本語の教育現場における具体的な事柄(コースデザイン、指導方法、教材開発、学習者の日本語習得)など、日本語教育を取り巻く事情や諸問題について考える。

[今西ゼミ]

多様化する日本語を母語としない人の現状や彼らを取り巻く諸問題を中心に、グローバル化する現代社会と関連づけながら、日本語や日本語教育を考えます。

[盛田ゼミ]

日本文学・日本文化を国際的な視点から考察し、日本文学の特質について考えます。

選択科目(3年次から)

検定日本語教育Ⅰ・Ⅱ

日本語教育の要点を整理・把握し検定試験に備えられるようにするとともに、その準備を通して日本語教育分野をより広く深く理解します。

共生のための日本語演習

外国にルーツを持つ児童・生徒、日本語を母語としない人々の現状と課題を学びながら、多文化共生社会の実現に向けての方策を考えます。また、その中の課題の一つである「やさしい日本語」による情報提供を中心に演習方式で考え、情報提供のためのコンテンツをプロジェクトワークとして実際に作成します。

書道

2023年度より開講

※2021年4月入学者からの科目を掲載しています。
書写の学習で指導内容などを、書道の古典学習を活用することで身につけます。

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