【生命科学部】バイオフォーラムを開催します!(9月10日15:15)

最先端の生命科学研究に触れてみませんか

京都産業大学生命科学部では、ご活躍されている研究者をお招きし、生物学・生命科学に関する講演会「京都産業大学生命科学部バイオフォーラム」を不定期で開催しています。最先端の研究領域に触れる機会を提供することにより、学生・大学院生・教員の学習・研究意欲の向上及び学部・大学院の活性化を図ることを目的としています。

今回は宇部工業高等専門学校の島袋 勝弥先生をお招きし「左右非対称なメタクローナル波によるVolvoxのユニークな遊泳パターンの解明」をテーマに講演していただきます。
一般の方にも生命科学の最先端の研究に触れるいただける機会となります。ぜひ、ご参加ください!

日時 2024年9月10日(火) 15:15~16:15
場所 京都産業大学 15号館1階15102セミナー室
キャンパスマップ
交通 ※キャンパス内に駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。
交通アクセス
備考 事前申し込み不要・入場無料
主催 京都産業大学 生命科学部

講師

島袋 勝弥(宇部工業高等専門学校 准教授)

演題

「左右非対称なメタクローナル波によるVolvoxのユニークな遊泳パターンの解明」

要旨

真核生物の繊毛は協調的に動き、流体の流れを作り出す。この繊毛運動の協調性はメタクローナル波と呼ばれ、微生物の遊泳や気道における異物排出など、様々な役割を持つ。多細胞性藻類のVolvoxも、繊毛メタクローナル波を利用して遊泳するとされる。しかし、これまでの手法は物理的に固定されたVolvoxの実験から得られており、Volvoxの遊泳とメタクローナル波の実際の関係は、推測の域を出ていなかった。
本研究では、高速イメージングにより、自由遊泳するボルボックス個体とその繊毛メタクローナル波を同時観察し、ボルボックスがメタクローナル波の位相が個体の左右で非対称であることを明らかにした。
また、自作の微生物力測定系により、ボルボックスが出す推進力がミリ秒の時間分解能では、およそ30Hz周期で変化することを突き止めた。変化量は数ナノニュートン程度であり、多数の繊毛の協同的な運動、つまりメタクローナル波に由来すると考えられる。
以上の結果を踏まえ、Volvoxの詳細な遊泳機構について議論したい。
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