総合生命科学部 バイオフォーラム2015 開催報告(2015.4.16)

 4月16日(木)15号館15102セミナー室において、総合生命科学部バイオフォーラムを開催した。フランス、ストラスブール大学のLaurent Desaubry博士を迎えてセミナーを行った。
 プロヒビチンや転写開始因子eIF4aに結合するフラバグリンの抗がん作用についての講演であった。癌細胞に特異的に細胞毒活性を持ち、薬剤耐性株に対しても有効であることが示された。本薬物のプロヒビチンへの結合は、CRafとプロヒビチンの結合を阻害し、CRaf-MEK-ERK経路を抑制する結果、癌細胞の増殖やサバイバルを停止することが分かった。また、転写開始因子eIF4aへのフラバグリンの結合による抗がん作用はメラノーマに特に有効であることがわかった。
 がんを対象に研究している教員、大学院生にとって興味深い講演であった。また、多数の大学院生からの質問もあり、有意義なセミナーであった。

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