総合生命科学部 バイオフォーラム2014 開催報告(2014.10.17)
10月17日(金)に15号館15102セミナー室において,総合生命科学部バイオフォーラム(Seminar in Biochemistry)が開催され,ドイツ,フライブルグ大学のChris Meisinger教授に「ミトコンドリアタンパク質輸送:プロテオミクスから機能機構まで」というタイトルで,講演いただいた。
出芽酵母のミトコンドリアは約750種類のタンパク質から構成されているが,これまでそのリン酸化の実体,意義などは不明であった。Meisinger教授らはミトコンドリアのタンパク質輸送の関わるタンパク質を中心にリン酸化状態,リン酸化部位を網羅的に解析し,さらにリン酸化部位の変異体の解析から,リン酸化がタンパク質輸送の様々な形での調節に関わる事を明らかにした。以上,リン酸化とタンパク質輸送の関係についての最新の知見をご紹介いただいた。