高谷 直樹 さん

略歴

外国語学部中国語学科卒業 1999年3月卒業
高槻日中友好協会 青年理事
パン屋(アローム清水店)
(2008年3月現在)




 私は1999年に京都産業大学外国語学部中国語学科卒業の高谷直樹と申します。
 在学中におきましては、諸先生および学校関係者の皆様には大変お世話になり、誠にありがとうございました。改めまして、厚く御礼を申し上げます。今回は微力ながら、母校のためにお役に立つことができ、嬉しく思います。在校生の皆様の進路などに、何らかの参考になれば、幸いです。

 

 それでは、次のように順を追って述べたいと思います。

  1. 近況報告
  2. 学生の間に行って欲しい事
  3. 就職活動について
  4. 外国語学部で学んだ事がどのように生かされているか?
  5. 好きな漢詩

近況報告

 私は大学卒業後半年が経った頃、留学時代(詳細は下記)に知り合った中国人女性と結婚し、鞄東電工系列の共信鰍ノ営業マンとして勤めておりました。
 2000年秋からは、父親の営んでいるパン屋(アローム清水店)を継いで、現在は、一男一女(長男7歳・長女3歳)のパパとして、大阪高槻にてパン作りに励んでいる32歳の元京産生です。

 

 また、仕事以外にはボランティアとしまして高槻日中友好協会の青年理事の立場で、友好都市訪日事業やホームステイ受入れなど日中友好活動の一翼を担っております。
 今後の日中関係は、青年間の良好な関係なしでは成り立ちません。また、民間の文化交流も増えていくと思います。
 高槻から京都産業大学に通っている学生で、高槻市日中友好協会に興味のある学生は私まで、連絡頂ければ、友好協会の詳細を説明します。私と一緒に高槻での日中友好活動を若い世代から盛上げていきませんか?

 

学生の間に行って欲しい事

1.親友をつくる

 心の底から何事でも相談できる友人を一人でも二人でも構いませんので、作ってください。今後卒業したら、仕事での悩み等で様々な壁にぶつかる時が必ずあります。そんな時に心の支えとなり、精神面で自分を助けてくれるのが学生時代の親友であると私は思います。
 また、私も卒業後に色々と悩んだ時もありましたが、そんな時に必ず助けてくれたのは京都産業大学中国語学科時代の同窓生でした。ですから、外国語学部在学生の皆様に言いたい事は、大学在学中に自分の専門分野をしっかりと勉強していく事は言うまでもありませんが、『真の友達作り』にも、じっくりと力を注いでください。なぜなら、その学生時代における【親友】はあなたの【今後の人生における最大の宝物】に必ずなるからなのです。

 
2.留学する

 自分の専攻している語学の国に一度行ってみてください!
 社会人になると半年や一年など長期間仕事を休んで、日本を離れ海外でゆったりと生活する事が、なかなかできません。外国語学部学生の皆さんは 経営学部や経済学部の学生に比べれば、確かに授業内容が充実していてなかなか時間が取れないかもしれません。(私の経験上)しかし私のような社会人と比べれば、自分の為に使える時間ははるかに多いのです。これを有効に使ってください。
 日本を離れて生活する事により、今の日本を客観的に見る事ができます。これにより、日本の良い点・改善しなければならない点などが 自然に見えてきます。それにより、また新たに自分の専攻分野に対する姿勢が正されて、勉学意欲が自ずと湧いてくるものです。
 これからの世の中は『井の中の蛙』ではいけません。広い視野を持って社会人になる為にも留学してみては如何でしょうか?また、留学の良い点は現地の人とコミュニケーションをとる事により、大学授業の机上学習では得る事がなかなか難しい、現地の習慣や現地の人々の考え方に直接触れる事ができるのです。そして、現地の人々と会話する事で、自分の足りない部分を発見して、今後の自分の語学スキル向上のためにも、かなり役に立つのです。
 また、私の経験上、外国の人は自分の母国のことをよく理解しており、留学先の授業で、自己紹介や自国紹介等のときに、色んな話が次から次にでてきます。しかし、私もそうでしたが日本人は自国日本について理解しているようでじつは、そんなには理解していないようです。そこで、留学予定されている人へのアドバイスですが、日本の歴史や日本の経済状況そして、留学する予定の国と日本の関係などは、現地の言葉で言えるように準備しておけば、かなり便利かも知れません。

 

 私は1997年〜1998年の1年間ですが中国。杭州市杭州大学に留学をしておりまして、大学での授業の後に課外授業として家庭教師を現地人で日本語学習をしている女性にしてもらい、私は彼女に日本語を教え、彼女は私に中国語を教えていました。その事を通して、中国の文化・習慣を理解できた事は言うまでもありません。
 留学で得られるものは、沢山あります。挑戦してください!ちなみに私は留学により、人生の伴侶を得ました。
 あれから、10年。留学時代に家庭教師をしてもらっていた彼女こそ、私の妻なのです。

 

就職について

 私も京都産業大学学生として、10年前になりますが、就職活動をしました。
 その際に思い返せば、良くなかったなと感じた事を述べたいと思います。これから就職活動を迎える学生の皆さんの何らかの参考になればと思います。
 それは、私は1年の留学を経て、就職活動に入りました。その際、ネックとなったのは、皮肉にも自分の強みであるはずの留学だったのです。 何故だか分かりますか?それは、こうゆう事なのです。企業の面接に行きます。当然、自分では強みと考えている留学経験の事ばかり前面に押し出して面接官に猛アピール。しかし、留学経験者は自分だけでなく、同じ様な学生は他にも沢山いるのです。ですから、留学した事はマイナスではありませんが、企業は、プラスα程度にしか考えていません。むしろ面接官は『留学によって得たものは何か?』等のほうに重きを置いていると思います。ですから、就職活動の際は、留学した事を強みにするのはいい事ですが、あくまでもプラスαとして補助的に扱う事をお薦め致します。また、留学しない人でも学生時代に得たものは何か?と言う切り口で面接官が質問してくると思われますので、何か一つでも学生時代に自分が得たものを持つ事をお薦め致します。京都産業大学は歴史は比較的浅いですが、多方面で卒業生の方が活躍されておられます。学生の皆さん、就職課のスタッフの方と協力して自分の将来を決める就職活動に頑張ってください。
 皆さまが自分の納得した道に進まれる事を心より祈っています。

 

外国語学部で学んだ事は生かされますよ

 学生の皆さんは、現在学習している語学が将来生かされるのだろうか?と心配しておられる方もいる事でしょう。心配御無用です。必ず、どこかで生かされます。仕事で使わなければ、4年間勉強してきたことが生かされないと考えるかもしれません。それもこれも本人次第なのです。私の場合は、仕事はパン屋です。日常の仕事では、全く中国語を使いません。しかし、高槻市日中友好協会の青年理事として、何か行事があるときなどには中国語を使用する事もあります。そんな時は、中国語を学んできたことが、無駄にはなっていない、大いに役に立っていると改めて感じる事があるものです。
 みなさん、仕事で語学を使わなくても、ボランティアで使う事もありますしいついかなる時に役に立つか分かりませんよ。そんな広い視野を 持ってくださいね。

 

人生感意気 功名誰復論

 この漢詩を、京都産業大学外国語学部生に送ります。
そして、『高谷直樹の卒業生からのメッセージ』を終ります。

 

 ありがとうございました。
 在校生の皆さん、勉強・就職活動に頑張ってください。

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