濱 千恵 さん

略歴

出身高校:京都府立洛西高校
在住国:ドイツ
(2009年10月現在)


 私は2009年3月に外国語学部ドイツ語学科を卒業した濱 千恵です。2009年の4月からドイツのOberhausen市にある「ドイツ国際平和村(Friedensdorf)」という施設で住み込みのボランティア研修をしています。ドイツ国際平和村は紛争や地雷で傷ついた子供達に無償でドイツの病院で治療を行い、子供達が元気になると再び子供達を母国に帰すという活動を行っています。子供達はこの施設内で手術前の準備や手術後のリハビリ、様々な課外活動をして過ごしています。このようなドイツ国際平和村の活動は全て募金で運営されており、実に多くの人々の協力で成り立っています。

 さてこの施設内での私達ボランティアの仕事は子供達のお世話です。子供の健康管理や、小さい子供のオムツ換え、歯みがき、お風呂に入れてあげるなど保母さんのような仕事を想像して頂けたら分かり易いかと思います。ここに来ている子供達の国籍はアフガニスタン、アンゴラ、タジキスタン、ウズベキスタン、アルメニア、グルジアなどです。一番小さい子供で9ヶ月の赤ちゃんから高校生くらいの子供達がこの施設で毎日元気いっぱいに遊んでいます。子供達の国籍も様々であればボランティアで来る人達の国籍もまた様々でドイツ人、日本人、トルコ人、アメリカ人等が同じ敷地内にある住居で寝食住を共にしています。このようなボランティア研修をするきっかけは、本学の2007年の交換留学制度でケルン大学に1年間留学していた時期でした。留学する以前からドイツ国際平和村の事を知っていたので、ケルンに居る間に必ずドイツ国際平和村を訪れてみよう!と思っておりました。実際に訪れた時に、ドイツ国際平和村が行っている活動に共感と興味を持つと同時にすべて募金で成り立っている事に驚きました。ドイツ国際平和村でボランティア研修する事はとても価値があると思いました。帰国後、4年生のときに受講した外国語学部のゼミ「ODA・政府開発援助 入門」で益々国際協力に興味を持ち始め、実際に働いてドイツ国際平和村のようなNGO団体の事をもっと勉強したいと思い、卒業後にドイツ国際平和村に行く事を決心しました。

 学生生活ではダイビング部に所属していました。ドイツ語学科の友人がダイビングに興味があり、たまたま私もクラブ見学に一緒にいったことが入部のきっかけでした。夏は沖縄、和歌山などへダイビング合宿に行き、学生時代の夏休みを大いに満喫しました。またクラブ活動を通じてできた先輩や友人は今でもとても大切な存在です。

 休学せずに4年間で卒業できる交換留学制度はとても良い制度だと思います。私自身多くの事を体験できたのも、また私の人生に影響を与える人に出会えたのも留学中でした。少しでも留学したい気持ちがあれば是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。勉学も遊びもバランスよくこなして、あまり気張らずぼちぼちやることが大切だと思います。

 最後になりましたが、このような卒業生メッセージに書かせて頂いてありがとうございました。また在学中には特に島教授、ストレートフォード・パトリック教授にはお世話になりました。ありがとうございました。

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