結果分析・改善計画(平成23年度 秋学期)

1.結果の総評

 外国語学部では、今回の授業アンケート実施に際して、学部の9学科・専修に加えて、特別英語、日本語科目群ごとに他授業担当者が協議して、各セクションの教育効果を客観的に評価できるようにアンケート実施科目を決定した。結果の分析についても、セクションごとに作成した改善計画報告書に基づいて、最終的に学部長・副学部長がこの報告書を作成している。以下、項目ごとに報告する。

 Bアンケートの実施率:専任教員が96.6%、非常勤講師が84.1%であり、全体で、89.4%であった。アンケートが実施された科目での学生の回答率は、どの科目も90%を超えている。また、自由記述に記入があったアンケートは、実施した全アンケートの78.7%であった。このようにアンケートの実施状況は極めてよい。
質問項目の回答結果:「学生の授業への出席率」、「シラバスを読んだ割合」、「授業に対する感想」も、多少、学科・専修の違い、また授業の形態(少人数・大人数、演習・講義)の違いにより差があるが、全体としては良好な結果を得た。しかし、シラバスに関しては、ただ読んだだけで、その内容をあまり理解しないで履修する学生が多かった(アンケート実施科目に必修科目が多かったことも関係しているように思われる)。

2.授業アンケートにみられる本学部授業の課題

  1. シラバスの内容をあまり理解せず履修している学生が多いことが、今回のアンケートで明確になった。この改善が急務である。
  2. 科目によっては、アンケートの質問内容が適切ではない科目もある。例えば、講義科目について、「スキルを伸ばす」授業内容であるかどうかは不明瞭である。また、演習履修者は、総じて少ない(履修者が1名の場合もある)ので回答結果を定量的に分析するのは無理がある。今後、学部独自の質問や学科・専修ごとの質問項目を設定し、教育効果をより多面的かつ正確に評価できる工夫が必要である。

3.2の各項目についての改善計画

  1. 教員が充実したシラバスをいくら作成しても、学生がそれを読まなければ絵に描いた餅である。学生にシラバスの内容を周知徹底させる必要がある。例えば、シラバスのコピーを初回の授業時に、シラバスを提示するなどして書かれている事柄を学生にしっかりと認識させるようにしたい。
  2. 外国語学部として、次回のアンケート調査では、授業内容・スタイル(実習、講義、演習など)に対応した学部独自の質問を設定し、授業改善に役立つための詳細なデータを収集することにしたい。
  3. 授業に関する教員間の情報交換を促進するために、アンケートに記入された自由記述は学部事務室に保存し自由に閲覧できるようにしてあるが、次回からは、科目群ごとに整理した資料を事務室に保管し、より授業改善に生かせる形に変更したい。
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