所長挨拶

京都産業大学日本文化研究所は、本学創立30周年を記念して平成7年に設立され、令和元年、設立25年目を迎えました。この間、当研究所は、京都が培ってきた日本文化の特質を明らかにするために、主として国際交流を中心に学際的な研究をおこなってきました。さらに、日本の宮廷文化に関する研究も積み重ねてきました。

当研究所では月例研究会を定期的に実施し、所員ばかりでなく、さまざまな分野の専門家をお招きして、活発な議論をおこなっています。また、研究成果を社会に還元する講演会やシンポジウムを、毎年のように企画し実施しています。幸いなことに毎回、好評を得ており、社会に開かれた研究所であるという自負をもっています。これらの研究成果については、『所報』および『紀要』において定期的に発表しています。

また、京都の活性化のために広く研究の場を提供すべく、これまで13年にわたって京都商工会議所と協力し、毎年、京都検定1級合格者を特別客員研究員として迎えています。全国から集まる特別客員研究員は、それぞれの問題意識で研究に携わると同時に、交流も活発におこなっています。

当研究所の設立20周年の記念すべき年(平成27年)には、彬子女王殿下を専任の研究員としてお迎えすることができ、現在は特別教授となっていただいています。女王殿下はオックスフォード大学より博士号を授与され、日本美術の研究者としてキャリアを重ねてこられました。この分野でのご研究実績は申すまでもありませんが、長らく京都にお住まいになり、四季の移ろいと密接に関わる日本文化について、深いご見識をお持ちであります。

いまや世界から注目される日本文化は、今後もさまざまな視点や分野から研究を進め、世界に発信していくことが求められています。日本文化を育むという意味が込められた令和の訪れとともに、日本文化研究にさらに大きな飛躍を願っているところであります。

 

日本文化研究所 所長
並松 信久

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