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ファイル転送サービスの利用手引き
修正:平成31年3月26日
1. ファイル転送サービスとは
ファイル転送サービスは、次の様な場面に利用すると便利なサービスです。
- Webコンテンツのアップロード
- ホームディレクトリに保存したファイルを自宅からダウンロード
- 自宅で作成したファイルをホームディレクトリにアップロード
2. 利用上の留意点について
Linuxのホームディレクトリには各個人に割当量が設定されており、割当量を超えて利用することはできないように設定しています。
3. 基礎知識
SCPとは
SCPとは、SSH(Secure Shell)のファイル転送を担うコマンドのことです。そして、SSHとは、暗号化に対応していないShellというプロトコルをSSLの暗号化技術を用い、安心して遠隔のコンピュータを操作できるようにしたプロトコルです。
Shellは主にUNIX系コンピュータで利用され、ネットワークを介して別のコンピュータにログインしたり、遠隔地のコンピュータでコマンドを実行したり、ファイルを移動したりするために用いられてきました。しかし、ユーザ認証情報は暗号化されることなくネットワーク上を通信しているため、信頼性の低い環境で使用するとユーザ名とパスワードが盗まれる可能性がありました。一方でSSHはユーザ認証情報を含めて通信を暗号化し、安全にファイル転送を行えるよう設計されています。
SSHは遠隔のコンピュータにログインするための「slogin」というコマンドやファイルを転送するための「scp」「sftp」、コマンドを実行するための「ssh」などのコマンドがあります。この様にSSHの中に含まれるファイル転送を行うためのコマンドは「scp」と「sftp」の二つがあり、本学では両方をサポートしています。
なお、TELNETをSSL/TLSの暗号化技術によって安全に遠隔のコンピュータを操作できるようにしたTELNETSというプロトコルや、SSL/TLSの暗号化技術を用いて、安全にファイル転送を行うことができるようにした※FTPS(File Transfer Protocol)というプロトコルも存在しますが、本学ではサポートしていません。
※(FTPSは、FTP over SSL/TLSとも表記されます)
4. ファイル転送サービスを利用する
SCP/SFTPに対応したファイル転送ソフトで、以下に示すサーバに接続することで利用できます。
サーバ名 | cc2000.kyoto-su.ac.jp |
ポート番号 | TCP/22 |
対応プロトコル | SCP もしくは SFTP |
※インターネット上からご利用いただくには、公開鍵による認証が必要です。詳しくは「SCPを使用したファイル転送方法について」または「SFTPを使用したファイル転送方法について」をご覧ください。
5. 対応ファイル転送ソフトについて
SCP/SFTPに対応したファイル転送ソフトは以下のとおりです。
なお、インストール方法と設定方法のについては、以下の項目にあるドキュメントを参照してください。
SCP/SFTP対応ファイル転送ソフト
■Windows- FileZilla(フリーウェア)
- WinSCP(フリーウェア)
- Cyberduck(フリーウェア)
- RBrowser(フリーウェア)
- OpenSSH(フリーウェア)
- gFTP(フリーウェア)