学生落語の全国大会 「てんしき杯」で2度優勝!
課外活動-
経済学部 4年次
池上 拓真さん
自分の“面白い!”を信じて独学で話し方を研究。
僕は中学生の頃から落語が好きで、毎日のようにCDを聞いていました。大学では落語をやってみたくて、入学してすぐ落語長屋に入部。まずはプロの落語をたくさん聞こうと考え、週に2回程度、お寺や市民ホールなどで開かれる寄席に通い続けました。数えきれない程の落語を聞くなかで、一番面白い落語は話し手の個性が出る“泥臭くてベタな話し方”だと確信。自分でも「これを目指そう!」と練習を繰り返しました。話のリズムや間のとり方など、自分が好きな落語を思い浮かべながら研究を重ね、友人や後輩に聞いてもらったり、録音した音声を聞いたりしてさらに追求。そうして少しずつ自分だけの落語を形作っていきました。
聞くことも話すことも楽しんできた経験が、 お客さんを楽しませる力に。
練習も楽しいのですが、公演ではお客さんの反応を見ながら声のトーンや話すペースを調整し、お客さんを自分の世界に引き込んでいく駆け引きの面白さもあります。お客さんと上手く呼吸を合わせ、一度笑いを起こせれば“つかみ”は完了。笑いどころで会場をわき立たせることができると、僕の気分も乗ってきて話し方にさらに自分らしさが出てきます。そうしてお客さん全員を自分の話に引き込み、会場を“自分のもの”にできた瞬間は最高の気分です。落語が好きで、寄席に通ったりCDを聞いたり舞台で話すことを楽しみながら自分だけの落語を追求するうちに、お客さんにも喜んでもらえるようになったと感じています。それが2年次と4年次にチャレンジした「てんしき杯学生トーナメント」で2度の優勝という結果につながったのだと思います。落語を始めたことをきっかけに他の話芸にも興味が広がり、最近はセリフがない落語「地語り」も練習しています。いずれは三味線を伴奏に歌い語る「浪曲」にも挑戦し、自分だけの話芸を極めたいと思います。
※掲載内容は取材当時のものです。