総合生命科学部 第11回 バイオフォーラム2012
2013.02.22
2月22日、本学15号館15102セミナー室において、かずさDNA研究所 産業基盤開発研究部 柴田大輔 部長を招き、「第11回バイオフォーラム2012」が開催され、「メタボローム解析- 基礎研究、応用研究の応用例について-」をテーマに講演が行われた。
代謝産物は、1種類の生物あたり微生物で約1000、動物で3000、植物で5000以上存在する。そのような多数かつ多様な代謝物の混合物を分離し、計測する技術がある。この技術を用いて遺伝子と代謝産物の関係を包括的に分析する分野がメタボローム解析と呼ばれる。
代謝物の混合物は生物や食品から抽出、分離された後に超精密質量測定が行われ、化合物名が予測される。トマトの場合では合計850種以上の化合物が同定され、例えばフラボノイドでは49が新規の化合物であった。
しかしながら、多数のデータから化合物同定には時間がかかるため、可能な限りの自動化を進めるために自動解析用のプログラムが開発されてきた。柴田大輔 部長は、このプログラムによる解析事例を紹介し、特に、多試料間における個々の化合物の比較、化合物の質量値から化学組成式を高速に推定する方法の有用性を詳しく説明した。
また、メタボロミクスの応用事例として、緑茶、ウーロン茶、紅茶の成分全体の比較、牛肉の加熱による成分変化、トマトの加工による成分変化も紹介した。
このようにメタボローム解析は、代謝経路間の制御関係から新たな代謝制御ルールを発見し、成果として医薬品開発、作物育種、食品や工業原材料の開発など幅広い分野への応用が期待できることを解説した。
代謝産物は、1種類の生物あたり微生物で約1000、動物で3000、植物で5000以上存在する。そのような多数かつ多様な代謝物の混合物を分離し、計測する技術がある。この技術を用いて遺伝子と代謝産物の関係を包括的に分析する分野がメタボローム解析と呼ばれる。
代謝物の混合物は生物や食品から抽出、分離された後に超精密質量測定が行われ、化合物名が予測される。トマトの場合では合計850種以上の化合物が同定され、例えばフラボノイドでは49が新規の化合物であった。
しかしながら、多数のデータから化合物同定には時間がかかるため、可能な限りの自動化を進めるために自動解析用のプログラムが開発されてきた。柴田大輔 部長は、このプログラムによる解析事例を紹介し、特に、多試料間における個々の化合物の比較、化合物の質量値から化学組成式を高速に推定する方法の有用性を詳しく説明した。
また、メタボロミクスの応用事例として、緑茶、ウーロン茶、紅茶の成分全体の比較、牛肉の加熱による成分変化、トマトの加工による成分変化も紹介した。
このようにメタボローム解析は、代謝経路間の制御関係から新たな代謝制御ルールを発見し、成果として医薬品開発、作物育種、食品や工業原材料の開発など幅広い分野への応用が期待できることを解説した。