総合生命科学部 第4回 バイオフォーラム2012開催
2012.06.14
6月14日、本学15号館15102セミナー室において、東京大学大学院 農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 高分子材料学研究室 岩田 忠久教授を招き、「第4回バイオフォーラム2012」が行われた。
第4回は「未来を拓け!環境にやさしいプラスチック」と題し、「バイオマスプラスチック」と、「生分解性プラスチック」について、研究の現状が電子顕微鏡写真などを使ってわかりやすく紹介された。
プラスチックの一般廃棄量は日本人口1人・1日当たり115gで、ペットボトルに換算すると、約3本分を1日で廃棄している事となり、またこの量は原油約500mlの消費に相当する。こうした現状から、少しでも原油使用量を減らす研究が行われている。
材料としての原油使用量を、再生可能な生物由来の有機性資源であるトウモロコシやサトウキビなどのバイオマスに置き換え、全体としての原油使用量を減らそうとすることが「バイオマスプラスチック」の主要目的である。これはトウモロコシやサトウキビを微生物により発酵させ、ポリ乳酸を取り出すというもの。乾燥トウモロコシ約10粒で、A4のクリアファイルサイズ大のフィルムを製造できる。これはパソコンの外枠や車のマット、食品を保護するフィルムなどに実際に使用されている。
また、従来のプラスチックでは、生成のみならず、廃棄されたものが環境内にそのまま残るのも問題とされている。そのため、使用中は通常のプラスチックと全く同じように使用でき、使用後は環境内の微生物が分解できるように、分子内に切れ目が入っている「生分解性プラスチック」についての研究も行われている。更に応用として生体内で分解し、抜糸の必要のない手術用の糸を作るなど、様々な研究が行われていることが紹介された。
最後には活発な質疑応答も行われた。
第4回は「未来を拓け!環境にやさしいプラスチック」と題し、「バイオマスプラスチック」と、「生分解性プラスチック」について、研究の現状が電子顕微鏡写真などを使ってわかりやすく紹介された。
プラスチックの一般廃棄量は日本人口1人・1日当たり115gで、ペットボトルに換算すると、約3本分を1日で廃棄している事となり、またこの量は原油約500mlの消費に相当する。こうした現状から、少しでも原油使用量を減らす研究が行われている。
材料としての原油使用量を、再生可能な生物由来の有機性資源であるトウモロコシやサトウキビなどのバイオマスに置き換え、全体としての原油使用量を減らそうとすることが「バイオマスプラスチック」の主要目的である。これはトウモロコシやサトウキビを微生物により発酵させ、ポリ乳酸を取り出すというもの。乾燥トウモロコシ約10粒で、A4のクリアファイルサイズ大のフィルムを製造できる。これはパソコンの外枠や車のマット、食品を保護するフィルムなどに実際に使用されている。
また、従来のプラスチックでは、生成のみならず、廃棄されたものが環境内にそのまま残るのも問題とされている。そのため、使用中は通常のプラスチックと全く同じように使用でき、使用後は環境内の微生物が分解できるように、分子内に切れ目が入っている「生分解性プラスチック」についての研究も行われている。更に応用として生体内で分解し、抜糸の必要のない手術用の糸を作るなど、様々な研究が行われていることが紹介された。
最後には活発な質疑応答も行われた。