2022.10.12
キャンパスライフ前年度の悔しさをバネに悲願の日本一へ!ラグビー部の中核を担う西仲 隼さん
「Tough(タフ)」をスローガンに掲げるラグビー部の今季の目標は悲願の大学日本一。そのためには、23シーズンぶりにリーグ制覇を果たした昨シーズン同様、関西リーグ全勝優勝は至上命題です。9月18日の関西学院大学戦(花園)からスタートする戦いで注目すべきは、チームの司令塔であるスタンドオフを務める西仲 隼さん(法・4年次)。大舞台で味わった悔しさを糧に、チームを勝利へ導きます。
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涙をのんだ帝京戦
大学日本一を目指し、関西王者として乗り込んだ国立の舞台。今年1月2日、帝京大との全国大学選手権準決勝で、初めての決勝進出を狙っていました。前半は13点をリードして折り返したものの、後半にじわじわと追い上げられます。32分、ついに30-30の同点に追いつかれてしまいました。直後の33分、京産大は3選手を一気に入れ替え、背番号22の西仲さんはピッチに立ちます。それでも劣勢を跳ね返せません。チームは立て続けにペナルティを犯し、34分にはオフサイドの反則を取られた西仲さんにイエローカードが提示され、一時退場(シンビン)が宣告されてしまいます。終了間際に決勝トライを奪われ、数的不利のまま試合は終了しました。
「昨シーズンが不完全燃焼で終わってしまった分、今年にかける思いは強いです」。何度も試合の映像を見返し、自身とチームの改善点を探ります。そして迎えた大学ラストイヤー。司令塔のポジションで、スローガン通りのタフなプレーを見せます。
「昨シーズンが不完全燃焼で終わってしまった分、今年にかける思いは強いです」。何度も試合の映像を見返し、自身とチームの改善点を探ります。そして迎えた大学ラストイヤー。司令塔のポジションで、スローガン通りのタフなプレーを見せます。
ラグビーの原点
中学1年生の時、細身の選手が大柄な選手の間をすり抜けるプレーを見て、ラグビーを始めた西仲さん。高校時代は目立った実績もなく、花園で開催される全国高校ラグビー大会とは無縁でした。「大学ではより強いところでラグビーをやりたい」と進路を選びます。高校時代から名の知れた選手、高い目標を持った選手、外国人留学生らと切磋琢磨しながら成長を続け、2年時にはリーグ戦に出場できるようになりました。昨シーズンは途中出場が多かったものの、「最初はスタートから出場できないことがすごく悔しかった。ですがシーズンが進むにつれて途中出場からでも『頑張ろう』と集中できるようになりました」と振り返ります。
ラストイヤーにかける思い
最上級生となった今季、春季トーナメントでは一昨年度の日本一、天理大と31-31で両校優勝を果たしました。8月の長野・菅平合宿では、主力を欠いた早大戦で24-40と敗れたものの、昨季大学選手権の準々決勝、1点差で勝利した日大を68-26と圧倒。流経大には56-0と完封勝ちを収めます。この試合で西仲さんはキッカーも務め、勝利に大きく貢献しました。いよいよシーズンイン。「安定感があって、観客がワクワクするようなプレーをする選手」を目標とする男が、チームを目標の場所へと率います。