米谷 駐ジブチ共和国日本大使の講演会と座談会を開催しました

2020.01.20

2020年1月9日(木)、駐ジブチ共和国日本大使の米谷大使を国際関係学部にお招きし、国際関係入門(共生領域)(担当教員:正躰教授)にて「国際関係の見方~中東・アフリカとジブチ共和国からの視点~」というタイトルで講演いただきました。ジブチは東アフリカに位置する独立42年・人口95.9万人の比較的若く小さい国ですが、紅海やアデン湾に面し、世界中の船が通過する国際航路の要所として重要な国です。大使は2050年には世界の4人に1人がアフリカ人になる予測があることを示しながらアフリカの潜在性の高さについて説明し、ジブチは周辺国の難民問題や民族問題があるものの安定運営をしており、近接するエチオピアの貿易ゲートウェイとして発展の可能性があるとしました。日本に居ては当たり前の「平和と安定」は世界では難しいこともある、安定を保つためには経済成長が重要とし、学生に向けて「国境を越えて働く力をつけてほしい」とメッセージをいただきました。聴講した学生からは「平和=戦争がないというだけではなく、「安定」が必要ということに共感し、維持することの難しさについて考えさせられました。外交の最前線にいる大使の言葉に感じるものがあった」、「あまり知らない国だったジブチに興味が沸いた。自衛隊のニュースなどで最近耳にするが、何だか自分に少しは関係のある国、という気がしてきた」と普段接することの少ないアフリカや日本との関係について考える貴重な機会になりました。
講演会の様子
講演会の様子
講演会に続き、外交・開発援助に関心のある15人ほどの小グループと大使の座談会を行い、アフリカにおける中国の影響力、日本の開発援助の在り方、日本への高い期待について質疑応答がなされました。大使からは日本は天然資源が少ないにも関わらず世界3位の経済大国になりアフリカからも尊敬されている、日本の最大の資産は「信頼」でありそれを引き継ぐのは若い世代の皆さんだ、とメッセージをいただきました。
座談会の様子
座談会の様子
座談会の様子
最後に、国際ビジネスを研究する外国語学部国際関係学科の植原ゼミ(※)の学生と、アフリカビジネスについて議論する会を開催しました。アフリカでは日本企業の存在感がまだまだ足りないものの、日本製品・サービスに対するニーズは強いものがあるとし、日本企業や若い世代は、もっとアフリカに足を運び、現状を知り、ビジネスを積極的に構築すべきとなりました。また、「SHIENからSHOBAIへ」というマインドセットが必要で、一方的に支援するのではなく、現地に商売(ビジネス)として根付くようなWin-Winの関わり方が日本企業には望まれることも学びました。
ゼミでの議論
ゼミでの議論
鈴井学部長と米谷大使の面談
一連のイベントに先立ち、国際関係学部の鈴井学部長と米谷大使の面談が行われ、今回は情報が限られるアフリカについて学ぶ貴重な機会になること、21世紀はアフリカの時代になることや、国際貢献・教育分野などで日本とアフリカの関係強化が益々重要となることなどについて意見交換が行われました。

国際関係学部開設(※)初年度となる今年度は、授業や特別講演会において現役の大使(外国大使・日本大使)を4名招きました。外交現場の生きた情報を学生に提供し、世界について考える機会を創出することでグローバル人材の育成に努めました。

※国際関係学部は外国語学部国際関係学科の教育研究を基盤として2019年4月に開設。 外国語学部国際関係学科で現在開講している「国際関係研究演習」(ゼミ)について、国際関係学部では、2021年度から「研究演習」として同一内容で開講します。

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