理学部学生の「陸海空・環境科学実習(大気海洋相互作用調査実習航海)・三重大学主催」参加報告

2019.01.23

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ニュース学生の活動理学部

2018年11月12日~16日にかけて、三重大学主催の「陸海空・環境科学実習(大気海洋相互作用調査実習航海)に理学部物理科学科4年次の髙木隆弘さんが参加しました。
この度、参加学生から実施報告がありましたので、ご紹介します。

この実習は、三重大学生物資源学部が主催しており、紀伊半島と黒潮前線の多雨関係の解明を目的に、4泊5日で三重大学の練習船「勢水丸」に乗船して、大気海洋相互作用観測を行うものです。観測は、三重大学の先生方や大学院生等のサポートのもと、主に「大気観測」「海洋観測」の2種類が実施されました。三重大学の方々の他、京都産業大学、室蘭工業大学、筑波大学、東京学芸大学、名城大学、九州大学の大学院生・学部生も一緒に乗船して参加しました。

大気観測(ラジオゾンデ観測)

温度計センサ・湿度計センサ・GPS受信機がついているラジオゾンデを用いて、海上から上空(約2000m)の観測結果から温度・湿度・気圧・風速などの高度分布をもとに、黒潮の多雨への影響を探る。

海洋観測(CTD観測、XBT観測、海水表面温度・水色・透明度の測定)

CTD観測:CTDという機械で水深ごとの水温・水圧・電気伝導度などを測定。
XBT観測:XBTという機械で水深ごとの水温を測定。
海水表面温度:バケツで海水を採取し温度を測定。
水色:準備された22色の中で海水がどの色に近いかを目視で測定。
透明度:白色円盤を沈め何mまで円盤が見えるかを目視で測定。
以上の測定から黒潮前線での海洋状態を推定する。

1日目:海況悪化が予測されたため、松坂港出港後に黒潮前線付近まで南下しました。
2日目:明朝に黒潮前線付近に到着した時、海上竜巻を目撃することができました。竜巻消滅後は潮岬沖まで大気観測、海洋観測を行いながら北上しました。
3日目:夜中に熊野灘までJAMSTEC(海洋研究開発機構)の地球深部探査船「ちきゅう」を見に行きました。その後は、朝から海況悪化のため英虞湾に退避しました。
4日目:朝から熊野灘の地球深部探査船「ちきゅう」付近まで観測を行いながら南下しました。その後、松坂港に向け北上し5日目の朝に松坂港に入港しました。

髙木 隆弘さんのコメント

私は卒業研究で気象分野の研究をしていますが、ラジオゾンデ等の知識がなかったので観測方法を学びたい一心で実習に参加しました。観測では教科書で学ぶような鉛直方向の大気状況を確認できました。更に、観測以外にも他大学の大学院の参加者と交流することで気象分野の面白さを再確認することができました。
下級生の方には機会があれば、昨年9月に1、2年次の方が参加された北海道での実習を含め、本大学での学びを大切にしたうえで学外実習等にも積極的に参加し、学内では味わえない経験を積み、今後の進路選択の幅を広げていただければと思います。

ラジオゾンデを放球する様子
CTD観測を行う様子
XBT観測を行う様子
海上竜巻の様子
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