フランス、リヨンカトリック大学 ESDES

経営学部 経営学科 目野 陵成さん

留学先 フランス、リヨンカトリック大学 ESDES(Université catholique de Lyon ESDES)
留学期間 2018年9月~2019年5月
留学アドバイザー 経営学部 佐々木 利廣 教授
出身高校 大阪府 私立関西大倉高等学校

留学を目指した理由

私が留学を目指した理由は主に、「英語の上達」と「実践的な経営学の学習」の2つです。高校生時代はさほど英語に興味はありませんでしたが、大学入学前から洋楽(英語)を聴くようになり、英語への関心が高まりました。その関心はさらに強まり、英語が話せるようになりたい、さらには日常会話だけでなく、経営学の専門的な内容についてディスカッションできるほどの英語力を身に着けたいと感じるようになりました。
また、大学一年生を終えた時点で、もっと実践的に経営学を学びたいと思っていたところ、海外の大学ではケーススタディなどのような実践的な学習が多いことを耳にしました。
そのため、学部留学ができる、つまり英語で経営学を学ぶことができる「交換留学」を目指すようになりました。

リヨンカトリック大学ESDESを選んだ理由

先ほど述べたように、留学を通して英語と経営学の2つを学びたいと考えていました。そのため当初、経営学部のある英語圏の大学への交換留学を目指しておりましたが、2年生の秋募集には要求されていた英語のスコアがとれませんでした。また翌年、3年生の春募集で、英語圏の経営学を学ぶことができる唯一の大学に応募しようとしましたが、交換留学の協定がなくなったことも重なり、英語圏という条件を外しました。そこで見つけたのがリヨンカトリック大学のESDESです。この大学はビジネススクールということもあり、よりレベルの高い経営学の授業が受けられるのではないかと考えました。さらに、授業も英語で行われるとのことだったので、英語力を伸ばすこともできると思い、この大学を選びました。

リヨンについて

リヨンはパリ、マルセイユに次ぐ3番目に大きなフランスの都市です。気候は日本と同じように四季があります。夏は暑くなりますが湿度はそれほど高くなく、日本よりは過ごしやすいかと思います。冬の気温は日本と同じぐらいだと感じました。
ソーヌ川とローヌ川という大きな二つの川が流れているのが特徴で、イメージしていたようなヨーロッパの綺麗な街並みが広がっています。治安は比較的良いですが、電車で寝ることや、夜に一人で外出するといった行動は控えたほうが良いと思います。私が留学した時期(2018年~2019年)はフランスの政治が不安定で、ほとんど毎週土曜日にイエローベスト運動が行われていたりもしましたが、緑もたくさんある住み心地の良い街です。
リヨンの街並み

リヨンでの学習

リヨンカトリック大学ESDESはビジネススクールでしたので、経営学の授業を主に先行していました。授業はすべて英語で行われており、現地のフランスの方々だけでなく世界中の国々からの留学生とともに授業を受けていました。基本的に授業は1コマ2時間でそれぞれ15回あります。(授業によっては8回の場合もあります)それぞれの授業が毎週何曜日というように決まっているのではなく、週に2コマあるときもあれば、その授業が全くない週もあるため、毎週スケジュールを確認しなくてはなりませんでした。私は秋学期、春学期ともに6コマずつ履修しました。以下が実際に履修した科目一覧です。 秋学期:①International Human Resource Management ②International Business Negotiation ③Human Resource Management ④Strategic & Operational Marketing ⑤Digital Marketing & Innovation ⑥French Language
春学期:①Organisational Behaviour ②Organisation and Innovation ③Project Management ④Integrated Communication Campaigns ⑤Information System Management ⑥International Trade Technics
想像していた通り、いずれの授業でも、講義形式だけでなくケーススタディやプレゼンテーションを通した実践が多かったため、授業内で学んだ経営学の知識を実際に使ってみる機会があり、深く理解することができたと感じています。例えば、マーケティングの授業では、「リヨンには進出していない自国の製品またはサービスをリヨンに広めるためのマーケティングプランを立てる」というテーマの最終プレゼンの課題がありました。ここで私はTOTOのウォシュレットをテーマとして選び、授業で習った様々なマーケティングツールを使って1からプランを立てプレゼンに挑みました。このように、経営学の実戦形式の練習がそれぞれの授業で行われているのは一つの大きな特徴だと思います。さらにこの学校ではグループワークを積極的に取り入れているため、ほぼすべの授業で様々な国籍の方々とディスカッションやプレゼンテーションをする機会がありました。こうした多国籍なグループワークを通して、英語力の向上だけでなく様々な文化の違いやマネジメントの難しさを感じることができました。1学期目は英語力の低さから、あまりディスカッションについていけず、発言することもできませんでしたが、分からないことは会話を止めてでも素直に聞くようにしてから、少しずつディスカッションに参加するようになっていきました。

様々なイベント

リヨンカトリック大学ESDESのインターナショナルプログラムでは学生が任意で参加できる大学主催のイベントがたくさんあります。フランスならではのワインテイスティングツアーやクッキングクラスなど様々なアクティビティに参加することができます。また、インターナショナルディナーと呼ばれるイベントでは、参加者全員が自国の伝統料理を持ち寄り、様々な国の料理を知ることができました。そのほかにもGlobal Villageという、各留学生がそれぞれブースを開き、自国について紹介するイベントなど、楽しい行事がたくさんあります。いずれのイベントも、様々な国々や文化の違いを知る良い機会になったと思います。
グローバルビレッジ
クッキングクラス

リヨンでの生活

私はリヨンカトリック大学が提供している学生寮(Student house Saint-Bernard)で生活していました。ここでは皆一人部屋で生活していますが、共有スペースであるロビーやキッチン、ダイニングなどで寮内の人たちとともに勉強や会話、食事などをほとんど毎日していました。寮にはESDESの生徒だけでなく、リヨンカトリック大学の様々な学部の人たちがいました。私はフランス語が全く話せないので英語で会話をしていましたが、寮にはフランスの現地の方とフランス語を学びに来ている留学生が多かったため、私がいないところでの会話はほとんどフランス語でした。
寮の外では、よく授業が終わった後にESDESの学生とともにバーに行くこともありましたし、大学のアソシエーション(京都産業大学でいう神山祭実行委員会などのような団体)が主催するパーティなどにもよく参加していました。

部活動

リヨンカトリック大学では様々な部活やアソシエーション(学生によって運営されている団体)があり、留学生も参加することができます。私は、オーストラリア出身の留学生とともにラグビー部に入り、週一回の練習と試合を行っていました。そこでは英語を話せる方が少なく、コミュニケーションに苦労することもありましたが、楽しくプレーすることができました。また、フランスではクラブチームと大学の部活がはっきりと分かれており、大学の部活動はすべてサークルのようなイメージですので、参加しやすいと思います。

休暇

ケルン、ライン川の前で
この大学では1セメスターの間に1週間の休みが2回と、秋学期と春学期の間に3週間ほどの休みがありました。1学期目は、お金を節約しようと思っていたため、あまり旅行していませんでしたが、次第にせっかくヨーロッパに来ているのだから旅行したほうが良いのではないかと思うようになり、最終的にはフランス国内だけにとどまらず、8か国に訪れました。やはり国境を超える際のパスポートコントロールがなく、またバスでも国をまたぐことができるため、非常に旅行しやすかったです。その国々の歴史を学びながら、様々な異なった文化や建築、食べ物と触れ合うことは、非常に貴重な経験になったと思います。旅行というのも、ヨーロッパに留学する一つの醍醐味であり、勉強になると思っています。

留学の成果と今後

私の留学を100点満点で表すなら、80点ぐらいだと感じています。英語と実践的な経営学という2つの軸で留学をしていましたが、英語を期待していたほど伸ばすことができなかったことがマイナス20点の要因です。もちろん日々の英語の授業や、様々な国籍の人たちとディスカッションすることで、英語力は格段に伸び、要点がはっきりとしている大学の授業や、母語として英語を話す人に比べてスピードの遅い非ネイティブの英語は理解することができるようになりました。しかし、まだスピードの速い英語を聞き取るレベルには達していないのが現状です。留学中に、英語が理解しやすい非ネイティブの方とばかり話していたことは少し後悔している点です。それでも、英語圏以上に異文化に接する機会は多いと思いますし、英語というツールだけではない国際的な素養をもこの留学を通して鍛えられたと感じています。今後は洋画などを英語字幕で観ることで、英語力をさらに伸ばしつつ、実践的な学習を通した経営学の深い理解を強みとして、就職活動に挑みたいと考えています。

これから留学を目指す皆様へ

留学は目的ではなく、手段であることを理解しておくと良いと思います。確かに留学したいと感じる気持ちはわかりますが、留学することが決してゴールではありません。「なぜ留学したいのか?」「留学を通して何を成し遂げたいのか?」など、留学の目的を明確にすることが、より良い成果を生むと思っています。最後に、交換留学は英語のスコアやGPAなど、要求されることも大きいですが、その分貴重な経験ができることは間違いないので、ぜひ目標に向けて頑張ってほしいと思います。
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