研究室テーマ・教員一覧

生命システム学科

がん休眠治療の基盤研究とアンチエイジング技術の創成

がん細胞の種(たね)と考えられている「がん幹細胞」に着目し、この種細胞を休眠に導くための研究を行っています。また、老化で失われやすいヒアルロン酸の合成を補強する医薬品や機能性食品の開発を通じて、アンチ工イジングへの技術展開を進めています。

細胞がミトコンドリアをつくるしくみ

ミトコンドリアは生命活動に必要なエネルギーを作り出す細胞内小器官で、老化、病気、健康維持との関係も注目されています。ミトコンドリアはどうやってつくられ、正しく働けるようになるのか、タンパク質や脂質の交通、機能発現のしくみを研究します。
  • 遠藤 斗志也 教授

神経発生に関わる糖転移酸素の機能解析

タンパク質分子が機能を獲得するために大切な糖鎖の付加反応。私たちは神経細胞にだけ起こるタンパク質への糖付加反応を見出し、さらにその反応を触媒する酵素がモデル生物の胚発生において、脳、特に後脳ができる過程に重要であることを明らかにしています。

胚発生をすすめる遺伝子調節と細胞間コミュニケーション

小さな粒であった受精卵から胚発生を経て育つ体には、脳や筋肉や消化器といった、たくさんの異なった種類の細胞が備わっています。この細胞を主人公とした、感動に満ちたドラマが、研究テーマです。この研究は、ES細胞やiPS細胞とも深く関わっています。

生殖細胞とがん細胞の生物学的機能の研究

アフリカツメガエルの生殖細胞(卵と精子)の生物学的機能、特に受精時に卵と精子が相互作用した時に起こる発生開始の分子メカニズムを研究しています。また、ヒトの培養がん細胞を使って、その生物学的機能や細胞死抵抗性の分子メカニズムを研究しています。

神経系疾患とがんの分子メカニズムの解明と創業に向けて

がんや先天性神経系疾患において、細胞増殖因子のレセプターからのシグナル伝達のどこに異常をきたしているかを分子レベルで解明します。その研究成果は、現在注目を浴びている再生医療や新しいがん治療法(分子標的治療薬)の開発につながっています。

細胞内タンパク質の品質管理機構の研究

変性したタンパク質を適正に処理する機能をタンパク質の品質管理と呼び、細胞は驚くほど精巧な品質管理機構を持っています。この研究室で発見され世界中で研究されるようになった、この機構を担うタンパク質についての研究を行い、病気の治療への展望を図ります。
  • 永田 和宏 教授

腫瘍細胞の悪性化と免疫機能の低下

ムチンは増殖や浸潤能の亢進に関与するとともに、免疫細胞や繊維芽細胞などと相互作用し、免疫能力を弱めるなど、がん細胞の増殖・進展に有利な環境を整えています。これらの現象の分子機構を明らかにして、がん細胞の増殖・進展を阻止する方法を考えます。

臓器形成・がんの増殖・運動におけるゴルジ体の役割の解明

ゴルジ体は平たい袋が積み重なった不思議な形の細胞小器官です。近年明らかになりつつあるゴルジ体の形や配置を決めるしくみを理解し、操ることで細胞の極性や運動方向・増殖を制御し、臓器不全やがんの治療に役立てることをめざして研究を進めています。

脳機能を生み出すシナプスの構築機構

シナプスは神経細胞聞で神経伝達を行い、脳機能を生成する重要な装置です。シナプスにはシナプス間隙とよばれる「すきま」があり、そこに存在する新たなタンパク質の探索を進めています。そして、その「すきま」がいかに脳機能を生み出すのかを研究しています。

ミクロとマクロの生体エネルギー学

  1. 生命で最も重要なエネルギー変換装置の1つであるV-ATPaseの機能・構造を、さまざまな手法を用いて明らかにします。
  2. エネルギー通貨であるATPの新たな役割をATPセンサータンパク質を用いて明らかにします。

細胞が死ぬしくみとその意味を探る

私たちの体では毎日3.000億もの細胞が誕生し、同しだけの数の細胞が死んでいます。寿命を迎えて死ぬ細胞、ほかの細胞に殺される細胞など、細胞死は体の健康を支え、細胞死の不足や過剰により病気が発症します。この細胞死のしくみと役割を探ります。

タンパク質の生誕と運命決定および機能発現の研究

生命活動の主要な担い手であるタンパク質。遺伝子に描かれた設計図どおりに生体内でタンパク質を合成する過程は、生物が生きていくための最初の重要なプロセスです。タンパク質が合成され、機能の発現にいたる過程を研究し、生命の不思議に迫ります。

生命資源環境学科

環境微生物と植物の相互作用システムに関する研究

植物体内や表面に生息し、さまざまな働きかけを行う植物共生菌。それらを主とする環境微生物の遺伝子構成多様性に関するゲノム情報を整備し、植物共生菌株間のゲノム構造を基盤とした研究を進め、遺伝情報と共生形質の関連性を明らかにします。

葉の形態の多様性と表現型可塑性の研究

北米原産の半水生植物のRorippa aquaticaは、生育環境に応じて発生する葉の形を大きく変化させます。この性質を表型可塑性といい、次世代シークエンスという最先端の技術を利用して、環境変化を感じとり、葉の形を変化させるしくみを遺伝子レベルで調べています。

ADPリボシル化毒素の作用機構の解明

ある種の細菌が持つADPリボシル化毒素は、宿主タンパク質を標的としてADPリポシル化を行い、これを機能不全にします。この毒素の作用機構を知るため、X線結晶構造解析という手法を用い、毒素と宿主タンパク質の複合体の全体の形を明らがにします。

高等植物のオルガネラゲノムおよび遺伝子に関する研究

タパコやレタスの葉緑体ゲノム(DNA)へ新しい遺伝子を導入し、ストレスに強い植物を作出する研究をしています。また、ダイコンやコムギのミトコンドリアにある雄性不稔原因遺伝子も解析しています。

国内産マルハナバチの高受粉能力系統の作出

ハウスでのトマト栽培などで授粉用に欠かせないマルハナパチ。日本のマルハナパチが減少して生態系が壊れつつある近年、牛や豚などの品種改良の技術で国内産のマルハナパチの授粉能力を高め、ハウスでの授粉用昆虫として利用できるよう研究を進めています。

高等植物のレドックス制御機構の解明

植物の光合成を行う際に大切な役割を担うオルガネラ、葉緑体がどのように昼夜の劇的な環境変化に対応し、細胞内の代謝を調節しているのか。そのメカニズムを明らかにするため、レドックス制御ネットワークという観点から理解することをめざしています。

栽培植物の進化をさぐり新しい作物をつくる

世界全体では近い将来、人口急増により食糧不足が危慎されています。今までと同じように人類と栽培植物の共生の中で、安心な食生活を続けるため、栽培植物の進化の歴史を正しく理解するとともに、新しい作物の品種を作り出すための研究を行っています。

植物が持つDNAレベルでの変異の維持機構の解明

世界全体では近い将来、人口急増により食糧不足が危慎されています。今までと同じように人類と栽培植物の共生の中で、安心な食生活を続けるため、栽培植物の進化の歴史を正しく理解するとともに、新しい作物の品種を作り出すための研究を行っています。

遺伝子情報をもとに刺さないミツバチをつくる

ミツバチは、野生から農作物までさまざまな植物の授粉をしています。そのため農業でも欠かすことのできない有用な生物資源です。このミツバチを安全に利用するため、行動を制御している遺伝子を解析し、DNA育種法により刺さないミツバチ品種の開発を行っています。

動物生命医科学科

シアル酸修飾がはたらく、うつ、不安障害の発症機構の解明

糖タンパク質にシアル酸を付加するシアル酸転移酵素は、難治てんかんに移行しやすい「側頭葉てんかん」を発症する原因分子です。この酵素遺伝子を欠損したマウスは、うつ・不安障害を発症します。それはなぜかを解明することがこの研究室のテーマです。

ストレスによる脳機能障害からの回復

心拍数や血圧が上がるなどのストレス反応が長く続いたりすると、脳に障がいが出てくることがあります。ストレスから脳を守るため、私たちはストレスで障がいを受けた神経が出すシデナルを早期に検出する方法や脳神経の機能回復を促進するしくみを探索・解析しています。

内臓器官が左右非対称にできるしくみ

我々ヒトや動物の内臓器官は左右非対称です。胚発生において内臓器官も初めは左右対称にできますが、その後に左右非対称に形が変化して完成します。このような内臓器官が左右非対称にできるしくみを、ノックアウトマウスやトランスジェニックマウスを用いて解析します。

インフルエンザウィルスの生態と病原性発現機構の解析

インフルエンザウイルスについて、その進化と伝播の機構を解明します。また、異なる動物に対する感染性や、細胞内での増殖性の変化に関わるウイルスの変異を解明し、生体内で病気を引き起こすメカニズムを明らかにし、ウイルスの予防、制圧をめざしています。

タバコ煙と天然成分の生体防御機構に関する研究

肺免疫系で重要な役割を担う肺胞マクロファジーへのタパコ煙の影響とその作用機構について研究しています。喫煙による免疫機能の低下と 肺ガンや肺疾患の発症との関連を研究し、「喫煙を科学」しています。ま た、低下した免疫機能を回復するため、天然成分であるキノコと研究室 で採蜜したハチミツの免疫作用を研究し、新薬の開発をめざしています。

筋足動物が伝達する感染症は如何に起こるか

病原体をヒ卜や動物に感染させ病気を引き起こす蚊やダニなどの節足動物。私たちの身の回りにどれだけ存在し、どんな病原体を保有しているかをマク口のレベルで調査し、病原体の感染経路や感染メカニズムについてミク口のレベルで研究しています。

食品やペットフードに含まれる化学成分について

食品やベットフードに含まれる栄養素や化学成分について、学生が自分自身で作製した測定装置や試薬を用いて、それらの量を測定(定量)します。また、温度や光などの影響を受けてどのように変化するかを実験で確かめ、人や動物の体への影響を考えます。

人獣共通感染症の病原性に関する研究

動物と人の双方に感染する細菌は、人獣共通感染症などを引き起こす可能性があります。同じ病原体が引き起こす疾病であっても、人と動物ではその症状が異なることがあります。この研究室では、これらの細菌が、どのようなしくみで人や動物に感染し、病気を引き起こすのかを研究しています。

腸管の運動制御メカニズムの解明

腸の運動はさまざまな神経やホルモンにより複雑に制御されているため、その全容はいまだに明らかにされていません。この点を明らかにすることにより、腸の運動異常によって引き起こされる過敏性腸症候群の病態解明やその治療薬の開発につなげることを最終目的として研究を行っています。

ウィルス性神経・精神疾患(ボルナ病)に関する研究

私たちは知らないうちに微生物の一員であるウイルスに感染し、時にそれが原因で病気になります。ウイルスが感染するとなぜ病気になるのでしょうか。動物に神経病を引き起こすボルナ病ウイルスに着目し、発病のメカニズムを明らかにすることを目的に研究しています。
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