学部長メッセージ

法学部で伸ばせる能力

法学部長 植村 和秀

大学というのは、社会的能力を伸ばす場所です。社会で生きていく力を伸ばす場所、と言ってもいいかもしれません。そして現在の日本では、社会的能力として特に以下の三点が必要とされています。まず第一に、世界について豊富な知識を持つこと。第二に、日本語を十分に使いこなせること。そして最後に、企画力を発揮できることです。

それでは、このような社会的能力を伸ばすに当たって、法学部で学べることは何でしょうか。法学部では法律・政治・政策に関する世界知識を得ることができます。法学部の講義形式の専門科目の大半は、このような意味を持っているのです。なお念のため、世界知識の中には、日本についての知識も含まれていることを申し添えます。日本は世界の中にあるからです。

日本語に関して言えば、法学部で獲得できるのは、論理的な日本語能力です。小さな時から日本語を話してきたネイティヴ・スピーカーの人であっても、論理的な日本語を書けるとは限りません。論理的な日本語を読み、書き、話すことは、法学部で求められる能力です。間違いのない、誤解を生じさせない、説得力のある日本語は、社会生活の上でますます不可欠です。演習形式の科目をはじめ、多くの科目を学んでいく中で、このような能力が鍛えられます。

そして最後に、法学部で身につけるべき感覚、身につけてもらいたい感覚は、バランスとルールの感覚です。何かを企画するに際して、この感覚が実は大変重要です。さまざまな課題や関係者のバランスを把握し、公正に調整し、ルールに基づきつつ、ルールを設定していく。そのような作業を踏まえることによって、企画はより社会的に価値あるものとなります。この感覚を身に付けるには、意欲的に経験を積んでいくしかありません。

このような能力の育成を通じて、法学部は、世の中を支えるスタッフを作り出すことに尽力しています。もちろん、主役を兼任することも歓迎なのですが、スタッフがいなければ世の中は円滑に動きません。行政、警察、司法、企業、公的団体など、世の中のどこかで、世の中を支える人材を生み出すこと。ここに、法学部の決意があります。 

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