総合生命科学部 生命科学セミナー開催(12月3日)

2018.11.26

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イベント公開講座総合生命科学部

生命科学セミナー/感染研セミナー

加藤 治郎 先生
(National Heart, Lung, and Blood Institute, National Institutes of Health)

「翻訳後修飾ADP リボレーションと疾病-アメリカ生活18年間とともに-」

翻訳後修飾の一つとして知られているADP リボシル化は、NAD+ (ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド ) を基質として標的タンパク質にADP-リボースを付加する酵素である。ADP リボシル化には、大きく分けて2種類が存在し、ADP-リボースを1つタンパク質に付加するモノADP リボシル化と2つ以上のADP-リボースを鎖状に付加するポリADP リボシル化がある。人(哺乳類)では、ポリADP リボシル化する酵素と、ADP-リボースを切断する酵素:ポリ(ADP-リボース)グライコハイドロレース(PARG)が存在し、ゲノムの安定性、遺伝子の転写制御に関わり、様々な生物学的な調節に関与している。
一方、モノADP リボシル化は、bacterial ADP-リボシルtoxin(細菌毒素)が有名であり、コレラ、百日咳、大腸菌等の細菌が持っているADP リボシルトランスフェラーゼ(ART)は、ヒト細胞の中にある標的タンパク質をADPリボシル化し、ヒト体内において細菌毒性の発現に寄与している。似た酵素はヒトの中にも存在し、ADP-リボースを付加する酵素(ART)とそれを標的タンパク質から切断する酵素(ADP リボシルハイドロレース、ARH)があり、それらはサイクルを形成している(ADP-リボシルサイクル)。
セミナーでは、ヒト(哺乳類)が持つ翻訳後修飾ADP リボシレーションの生化学反応、生物活性について、また調節機構、制御機構が損なわれることによって起こる現象、疾病について遺伝子欠損マウスを用いて研究した内容をアメリカ生活18 年の歩みを含めてご紹介する。

日時 2018年12月3日(月)15:00 ~16:00(14:30開場)
場所 京都産業大学 15号館1階15102セミナー室
交通 ※キャンパス内に駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。
交通アクセス
備考 事前申込不要・入場無料
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