宇宙研究・天文学を より身近に。 学生の学びと地域をつなぐ天文台

課外活動

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  • 理学部 3年次
    森木 銀河さん

    (写真左)

  • 総合生命科学部 3年次
    神原 育穂さん

    (写真右)

  • 理学部
    河北 秀世教授(神山天文台長)

私立大学では国内最大の荒木望遠鏡を有する神山天文台。文理多様な学部から有志の学生が集まる神山天文台サポートチームは、天文台の学びを地域に還元するため観望会や地域交流イベントなどを行っている。大学の研究施設として、単に「星を見ることができる場所」ではなく「宇宙を学ぶ場、学生と地域をつなぐ場」となることを目指し、今後もさまざまな交流イベントを企画中だ。 

神山天文台では毎週土曜日に地域の人々を対象とした天体観望会などを開催していますが、“神山天文台サポートチーム”ではどのような活動をしているのですか?

森木 銀河さん
神原 育穂さん
森木さん:サポートチームでは、その都度学生たちでアイデアを出し合って活動内容を決めています。毎週土曜の観望会では、荒木望遠鏡のほか、小さな望遠鏡を使って参加者により近い立場で天体の解説をすることが多いです。それ以外にも、オープンキャンパスやサタデージャンボリーなどの大学イベントの際に天文台を案内したりしています。

神原さん:観望会には地域の方々がたくさん参加されます。多い時では一度に30人ほど来場されることも。家族連れからカップル、外国人観光客まで多様です。参加者たちが楽しむだけではなく、宇宙や天体のことについて学べるようにサポートするのが私たちの役目です。他にも、地域の図書館に出張講義に行ったり、子どもたちにペーパークラフトを体験してもらったりして、天文台や宇宙に興味を持ってもらえるようなイベントを企画しています。

河北教授:実は、“サポートチーム”という名前には2つの意味があるんです。一つは彼らが言っているように「学生が天文台における研究や社会貢献活動をサポートする」というもの。もう一つは「私たち天文台専門スタッフが学生の活動をサポートする」というもの。学生たちが発案した企画を実現するために必要な知識や設備、機会などを天文台から提供しています。彼らの活動は天文台にとってはとてもプラスになりますが、それだけで終わらせず、あくまで主体は学生として彼らのやりたいことを支援する立場でいたいと思っています。

活動を通して得たものはありますか?

理学部
河北 秀世教授(神山天文台長)
森木さん:サポートチームに入るときはあまり深く考えを持っていたわけではなく、単に「天体に興味があったから」という理由で加入しましたが、活動をしていくにつれ、社会貢献としての活動を意識するようになり、考え方が変わったなと思います。自分の知識を深めるだけではなく、それを周りに還元したいと思うようになりました。

神原さん:私はもともと天文台のそばで働きたいという思いがあったので、この活動ができてとても楽しいです。大変なのは、来場者一人ひとりに合わせて対応すること。いつも計画通りに行くわけではないので、その都度臨機応変に対応する力がついたと思います。サポートチームは学部関係なく在籍しているので、それぞれの得意分野を活かして分担できるところはスムーズな対応という面でも役立っていると思います。

河北教授:実際コミュニケーション能力はかなり上達すると思いますよ。天文台専門スタッフたちは経験豊富なので、非常に上手く話しますが、学生も負けていません。今後も場数を踏んでどんどん磨いてほしいですね。その経験はきっとこれからの就職活動にも活きてきますし、社会に出てからも重宝すると思います。

今後、サポートチームとして目指していることは何ですか?

森木さん:今サポートチームが行っているイベント内容は、荒木望遠鏡を使った観測、小型望遠鏡を使った観測、3D映像による上映会の主に3つです。これらのコンテンツをもっと充実させ、よりいろんな面から宇宙を楽しんでもらえるようにするのが今後の目標ですね。今考えているのは、望遠鏡の展覧会。一般の方は意外と望遠鏡については知らないと思うので、いろんな種類を展示して解説するのも面白いかなと考えています。

神原さん:個人的に力を入れたいのは後輩のサポートです。これから活動の中心となる2年生たちも、知識を深めるために合宿を企画したり熱心に活動しているので、自分たちが先輩にお世話になったように今度は私たちがサポートしたいです。

河北教授:チームには物理を学んでいる学生もいれば、生物学系の学生、人文社会系の学生もいるので、いろんな興味の持ち方が出てきます。メンバーによってその年の雰囲気も変わってくるので、本当に彼らがやりたいと思ったことを進めていきたいですね。そして、活動を通して天文台での研究に興味を持ち、一緒に研究をしていく学生が出てくると嬉しいです。 

“大学の研究施設”としての神山天文台の今後の展望をお聞かせください。

河北教授:神山天文台が他施設と違うのは、「望遠鏡を使って観測する」だけではなく「そのための道具を開発する」ことにあります。既存の道具や設備を使っているだけでは、よそでも同じことができてしまいますよね。常に世界最先端を求めるためには、ここにしかない道具を生み出す必要があります。神山天文台には実験開発施設がとても多く、企業や学生、我々天文台専門スタッフで連携して研究開発を行っています。「いろんな人が集まって協力する場」としての研究所であるというスタンスですね。その成果を社会に役立てていくことは今後も引き続き目標とするところです。観望会に来られる地域の方々にとっても、ただ星を見る場所・きれいな景色が見られる場所ではなく、学びの場になったり、交流の場になったり、社会の一部として地域に根差す場所になってほしいと願っています。 

京都産業大学でこれまで学んできて良かったことは?

神原さん:学部を横断したカリキュラムがあるのが魅力だと思います。このチームも文系理系いろんな学生がいますが、他学部と関わる機会は他大学よりも多いのではないでしょうか。

森木さん:私が所属する物理学科に関していえば、カリキュラムがきめ細かで丁寧なところが気に入っています。きちんと段階を踏んで学びを深められる、という印象ですね。また、やりたいことができる環境も魅力だと思います。これをしなさい、という押しつけがないので、自由に個々の資質を活かすことができますし、大学側も協力的になってくれます。

神原さん:たくさん経験がしたい、いろんなことに挑戦したい、と思っている人にはぜひ来てほしい大学ですよね。 

神山天文台

 本学のシンボルとして学祖・荒木俊馬博士の建学の精神を具現化した天文学の教育・研究ならびに産学協同の体制を整え、一般市民や産業界と有機的に結びつき、社会に貢献できる実践的な人材の育成・リソース提供を行うことを目指し活動している。

※掲載内容は取材当時のものです。

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